身近にカメラ好きっていう人がそこそこいます。
それぞれにそれぞれの使い方や撮影の意図があります。
インスタグラムに毎日食べ物を投稿してたり、iPhoneで自分の子供を撮りためていたり。
ミラーレスやガチの一眼レフ持って撮影していたり。
人物や風景、食べ物、電車とか撮影の対象も人によって全く違います。
そんな中自分なりの
「撮影する理由」
について整理しておこうかなと思い立って
この記事を書いてみます。
撮影の対象
僕は、山を撮りに行こうとか、星を撮りに行こうとか、コスプレイヤー撮ろうとかはあまり思いません。
自分よりもいい機材持っていて腕も確かな人たちがたくさんいるので、任せておけばいいと思っているからです。
僕がこれまで撮影した写真を見返してみると以下のジャンルに分けられそうです。
- 購入したもの。
- 食べたもの。
- 街に遊びに行った時のもの。
- 旅行に行った時のもの。
- 家の中のなんでもない日常。
- 家族揃ってかしこまった感じの記念撮影。
- メモ程度の写真。
ほとんど自分に関係するものしか撮影していません。
ちなみにこれは、
「トーストしすぎてコゲた部分を切り取る」
の写真。
他の人から見たら何の意味も無いけど僕にとっては、この1枚の写真がなかったらきっと思い出すことなんてなかった あの日のあの朝 を思い出すきっかけになってくれるのです。
カメラにハマったきっかけ
数年前たまたま富士フィルムの写真展を見に行きました。
見に行ったというか歩いていたらたまたまやっていたので立ち寄ったくらい。
一般応募から選ばれた数百点が壁に飾ってあったと思うのですが、その中で見た写真を今でも覚えています。
タイトルは「彼女」だったような、
「恋人」だったかもしれません。
そこは記憶が曖昧ですが。
誰かの家のベッドの上で座っている女性の写真でした。
寝癖がついていて、すっぴんで
特別美人でもない普通の女性でした。
でもナチュラルな笑顔をしていて、
その撮影者にとって大切な、特別な瞬間を切り取ったんだなと感じました。
ちょうど当時は彼女と付き合い始めて少したった頃だったこともあり
「今は今しか撮れないんだ」って気付かされた気がしました。
僕にとっては、風景や動物や知らない人の写真よりも、自分自身に関わる写真が大事なんだと考えるようになりました。
さらに言ってしまえば、良いカメラで撮影する記念写真よりもなんでもない日常写真の方が貴重と思っています。
実家にある古い写真を見る機会があったのですが、旅行先や入学式の写真よりも、家で撮影した誕生日や、家のベッドで飛び跳ねている写真の方が当時を思い出す気がして好きでした。(残りの数枚のフィルムで撮影して早く現像に出したかったのでしょう。)
日常を撮るっていうのは不思議なものです。
彼女が料理している姿とか、僕がだらだらしている姿は写真を撮った時にみても感動しません。普通なんですから。
でも数ヶ月後、数年後に見た時には絶対に大切な一枚になります。
生活環境が、人生が大きく変わっていく今だからこそ、何気ない日常を撮りためていきたいです。
そんな思いを持ち続けてここ数年でカメラ機器を揃えるようになりました。
今使っている一眼レフも、ミラーレス用のレンズを揃えだしたのも彼女と出会い、その写真と出会ってからでした。スマホだけでも良いんだけど(内側カメラとか画質が悪いし)せっかくなら良い写真を残したいなと思ってます。
まとめ
現在は部屋の見える所にカメラを置いておくことで「何でもない写真」を撮るように心がけています。
その瞬間心を動かされる事が起きなくても
とりあえず、なんとなく撮影。
ぷらっと近くの街にデートしに行ったときも撮影。
部屋が散らかっていてもいい、気取った写真じゃなくてもいいんです。
こうして普通の生活写真だけでも年間数百枚撮れるようになってきました。旅行に行くとそれだけで数百枚になります。
近い将来、ふいに喫茶店で一緒に見返して懐かしむ事ができるかもしれないし、いつの日か子供と一緒に見て思い出話ができるかもしれない。
いつか喧嘩をした時にも一人写真を見返したら優しい気持ちになれるかもしれないです。
これからも今、自分しか撮ることのできない写真を撮っていこうと思います。なんか恥ずかしいので彼女にも話したことないのですがこれが僕の写真への想いです。
さて今日も一枚撮ろうかな。