「せっかく浅草に泊まる事にしたから、いつもとは違ったことをしてみよう」と思って深夜の浅草寺を訪れることにしました。昼間はまっすぐ歩けないほど混雑している仲見世通りが夜間はどのくらい空くのかを見てみたい。一人旅だからこそこんな夜中に外出して散策できる楽しみを感じたい!
夜中まで時間をつぶす
昼前に浅草に到着して、観光客で埋め尽くされている浅草寺をさらさらと通過して、商店街を行ったり来たりしていました。通りにはメロンパンとか大福とかたい焼きとかたくさんの誘惑があるのですが、一人でニヤニヤして食べるのも寂しいのでスルーしてきました。
雷門近くのホテルにチェックインして、「今夜は天丼にしようか、それともラーメンにしようか。せっかくの浅草なんだからチェーン店は避けたいよな」と考えて1時間ほど店調べをしながらダラダラと休憩をして、再び浅草の街へ。
浅草名代らーめん 与ろゐ屋 というラーメン屋にきました。浅草だからラーメンというわけではないのですが、4月なのにすこし冷えた風に当たって暖かいラーメンを欲していたのだと思います。
柚子の入ったあっさりとしたラーメン。
さらに旅行中っていうことで餃子をプラス!このラーメン屋にいた先輩店員が新人のベトナム人の店員に向かって「この日は外の看板をしまっておかなきゃならないんだよ」と言っていました。新人は「お祭りの日デスカ?ナゼですか?」と聞き返し、「勢いよくお神輿が通るんだよ。昔見物客が看板を倒したり上に乗ったりして壊されたんだよ。」と先輩。「日本で一番オオキイ祭りですか?」「いやいや、全然。でも東京だから人はすごいんだよ」
浅草という地で、お祭りについて話すんだけどベトナム人との会話っていうのが良いですよね。伝統的なのにワールドワイド。
そんなわけで、20時ごろにラーメンを食べ終わったのですが、まだまだ浅草には人が多くてにドーナッツを買って一度ホテルへ戻ることにしました。
ドーナッツをつまみながら、じっくりと本を楽しむ時間を過ごして、何冊か読んでいるうちに時刻は21時30分を過ぎ、カメラを手に取って再び雷門へと向かいました。
深夜の浅草商店街
昼間あれだけの人で賑わっていた仲見世通りだけど、この時間はシャッターが降りて人もまばら。通りは全て閉店しているわけですが、夜の浅草寺目当てに訪れる観光客は結構いらっしゃいます。浅草寺の夜間ライトアップは23時までなので、他の場所をぐるぐるとまわってもう少し時間が経ってから来ることに。
浅草寺の奥を左に抜けた、花やしき近くの通り。
店は閉まっているんだけど、夜間に通る人のためなのか看板は照らされたままとなっています。
歩いているときは「シャッターに絵が書かれていて粋だなぁ」としか思っていなかったんですが、よく考えてみるとこれだけたくさんのシャッターが並んでいても一つも落書きがないんですよね。「もともとシャッターに絵が書かれているから、落書きする人にとってもそこに上書きするのは失礼に当たる」というアーティストの気持ちがあるのか、それとも観光都市浅草だから警備が厳しくて防犯カメラにバッチリ写ってしまうし警察の操作も真剣に行われるからなのか。地元のシャッター街もこのくらい綺麗な状態を維持できるようになるといいですね。
Tシャツ姿で外に出たものの、予想外に冷えた春の夜。バックパックに入れているウィンドブレーカーを羽織ったけれど指先が冷えてきました。
僕が酒飲みだったら間違いなく居酒屋に寄り道してる。誘惑のホッピー通り。
体が冷えてきたので雷門方面へ戻ることに。
(坂本龍馬?)
雷門前を通ってみたけどまだ人がちらほら。もう少し待ってみよう。
ということで時間を潰すためにマクドナルドに立ち寄りました。22時にポテトL。ラーメンにドーナツにポテト、食べ過ぎなんだけど一人旅中だから特別ってことで。
22時30分になったのでいよいよ深夜の浅草寺を楽しみます。
深夜の浅草寺
曇り空でも夜は関係なくて、ライトアップされた雷門が鮮やかに浮かび上がってきています。
22時30分なので普通の観光客はほとんどいなくて、飲んで帰ってくる地元の人か、僕みたいに夜の浅草寺を狙って来ている人の様子。
雷門から300m先の仁王門にある提灯を見ることもできます。この景色だけでも深夜に来る価値はある。
仲見世商店街の一本裏。華やかな通りの舞台裏。
Osmo Pocketで動画も撮ってみたので良かったらみてみてください。特に後半。
浅草で撮ってきた動画。後半は人がまばらの深夜の浅草。スマートフォン上での編集だけで作ってみました! pic.twitter.com/zKC1khtcmz
— ものもの / 家事×工作×カメラ旅×デジモノ ブロガー (@monomono__blog) 2019年4月30日
暗闇にくっきりと浮かび上がる浅草寺に見とれて、カメラのファインダーを覗き込みながら夢中で撮影していました。ここが東京ど真ん中であることなんて忘れてしまう。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
↑夜
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↑昼
昼間はこんなかんじでした。夜のほうが壮大さがでていて感動しますね!
Velbonのトラベル三脚を立てて記念撮影。
もっと正面から撮りたいっ!
人がいなくなったタイミングを狙って一番いい場所へ。
1分くらいの短い時間だったけど、独り占めできました。これは貴重な経験。
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お賽銭場所からの360度写真
と、撮影しているとパッと暗くなりました。
夜間のライトアップは23時までなので、この時間までに訪れましょう。
といっても完全に消えるわけではないので防犯上は安心です。
これはこれで好き。
途中小雨が降ってきて、濡れた地面に反射するライトがこれまた良い。
おやすみ、かみなりもん。すごくよかった。きてよかった!
こうして深夜の浅草寺を満喫した僕は近くのホテルに戻るのでした。