ものものブログ

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買ってよかったもの、毎日の生活の向上、デジタルガジェットについて、たくさんの写真で紹介するブログです。

【家庭用3Dプリンターは身近な存在だよ】30分+110分でヘッドホンのフック部品を作ってみました!

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冬が近づいて耳が寒いなぁーと思ってAnker Soundcore Life Q30を購入しました。

ノイズキャンセリングがついていて音質も良くて大満足です!

 

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...置き場所がないのです!

デスクトップPCの上に適当に放置していたけど、せっかくならいい感じに掛けてあげたい。定位置を作ってあげたいー。

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ということで、サクッと作りました!

 

今回の記事では「思いついたらすぐに作れるんだよ」っていう3Dプリンターの楽しさと、完成までの作業の流れについて紹介します。

部品データの作り方

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複雑な形も基本はこれ!

  1. 平面に図形を描く
  2. 図形の一部を選択して持ち上げることで立体を作る

これをうまい具合に繰り返して、求めている形に近づけていきます。

 

便利グッズを作りたいときはほとんどこの流れでいけます。シンプルすごいです!

 

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「ヘッドホン用のフックってどのくらいの大きさ?」という状態からスタートだったので、付箋の上に実物を置いて部品のサイズを決めました。

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出来上がった設計図がこちらです。(うわぁー。りっぱなせっけいずだぁ)

実物大サイズで描くことで、部品上部のカーブの具合や、部品の厚さを決めることができました。

 

ここからはPC上で立体データを作る作業です。

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付箋に書いたのと同じ図形を描きます。

円をいくつか書いて、ピザみたいに一部だけ残すようにしました。

 

そうそう、使用しているソフトウェアはFusion360です。個人利用は無料ですよ。これはもう、今始めるっきゃない!

↑この参考書の前半をこなせば、今回のような単純な物体を作ることができるようになります。あとはいくつも作って、わからないところはググってみてFusion360に慣れていきましょう!

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ピザの形の一部を選択して持ち上げることで立体にしていきます。

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ピザで言う耳の部分のさらに一部を長く持ち上げました。

だんだん部品っぽく見えてきましたよね!

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一番外側の部分は図形部分から浮いた位置から引っ張っりました。

引っ張るときに「どこからどこまで引っ張るか?」というオプションがあるので、「一つ前に引っ張った部品のこの面から、手前に5mmだけ引っ張る」という指定をすることで作り出すことができます。

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部品の一部の面を選択して、ここにネジ穴の設計図を書き足します。

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二重の円を描いて、内側は貫通させるように引っ張って、外側は数ミリだけ引っ張って凹ませます。ネジの頭がすっぽりハマるようになったはず...!

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逆側から見てみるとこんな感じ。

フックを取り付けたときに壁面になる側です。

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フィレットという機能を使って、ヘッドホンが当たる角を丸くしました。

フィレットツールを選択する→丸めたい角を選択する→丸める大きさを指定する...という少しのステップだけで超簡単に丸っこくできます。

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これでデータを作成する作業が完了しました!

編集履歴の部分を見てみるとたったこれだけ。わずか8工程で完成です。ヘッドホンを付箋に写し取って考える時間も含めて、作業時間は30分でした。

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どんな形がいいかなー?って考えながらデータを作っていくのが楽しすぎます。

子供のころにレゴとかパズルが好きだった人はたまらんと思います。笑

3Dプリントするぞ

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ウィーンウィーン。ひたすらに層を積み重ねてくれる3Dプリンターくん。

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ついつい見入ってしまいますね。

「こんな技術が家庭に導入できるようになったんだ。これって本当に未来やわぁー」って!

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今回のパーツのプリントは1時間51分でした。

長いようにも感じるけど、意外とそんなことはありません。

スタートボタンを押したら放置しておけるので、他の作業をしたり、家事をしたり、お風呂に入って戻ってきたらできていた。そんな気楽さなのです。

3Dプリンターを買って1ヶ月くらいは何度かプリントに失敗してしまっていたけれど、今ではかなり安定しました。今回くらいの大きさであれば、ほぼ失敗しません。プリント時の各種設定でいい感じの値を見つけられれば、その後はストレスなくプリントすることができるのです。

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左側の木の幹みたいになっているところはプリント時の土台です。

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血管みたいでちょっとキモい。笑

3Dプリンターは下から層のように積み重ねていきます。部品の一部が底面と接していないので、この幹(サポート材と呼ばれています)を作ることによって、造形物を支えているんですね。

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ベリベリと幹を剥がします。

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脱皮して、きれいさっぱり出来上がり!

いよいよ取り付けだ

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使用する小ネジに合わせて、部品にネジ穴を明けておきました。

ピッタリハマって最高。設計ミスなしでした。

一発の設計でうまく仕上がるとめっちゃ嬉しいです。

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これにヘッドホンを掛けるっ!

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うぉーいいじゃんいいじゃん。

見た目はシンプルなうえに丈夫さもある。

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これで無事にヘッドホンの定位置ができました!

片付いた部屋にするには物の住所を作る。お片付け界の常識なのです。

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もし使ってみて問題点が見つかれば、データを少し修正して作り変えちゃえばいい!

自分で設計するからこそ、自分だけのニーズに合ったものづくりができちゃうわけですね。

 

3Dプリンターに興味があって色々探している方がいたら、それは買いです。Fusion360を使えるようになったり、勉強するきっかけになりますから。

まさしく役立つ趣味!

 

 

僕が購入したときよりだいぶ安くなってますね。置き場所さえ確保できれば、気軽に買えちゃいますね...!

www.monomono-blog.com

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