大人になると、子供の頃には興味がなかった『変わった食べ物』の良さに気づくことがあります。
香りの強い生ハム、ブルーチーズとはちみつのピザ、よくわからないフレンチ(笑)。
年に数回だけど、ちょっといい外食をしたときに出てくる「おっ!これ...なんだろう?どんな味なのかな。メニュー表をみても『テルミドール』さっぱりわからないや。」とちょっとテンションが上がることありますよね!
今回はそんな新たな料理(調理)に出会ったお話です。
最近の僕の土日はやることがありません。
正確に言うと、「やらなきゃいけない事はあるけど、やりたいことがなかった」のです。
暇すぎる。でもお腹は空く。そっか、じゃあ久しぶりに料理の幅を広げようかなーと単純な思考でいろいろ調べていたところ、燻製に興味を持ちました。
小さな規模ならどうやら簡単に始めることができる様子...。
やってみるしかない!!!
ということで、ダイソーグッズなどを使って初めての燻製にチャレンジした様子をお伝えします。
(動画版もあるよ!)
目次
燻製の食材の準備が必要
クックパッドや燻製本を読んでみると、燻製にできるものって色々あるみたいです。
- 味玉
- 市販のベーコン
- ウインナー
- サラダチキン
- ミックスナッツ
- 調味料(醤油やペッパーなど)
- ししゃも
- タコ
- サーモン
- 生肉で自家製ベーコン
などなど。
生魚や生肉はちょっと難易度高め。上手に火を通す必要があるし、タレに漬け込む処理が必要なことが多い。
一方、加工食品などの火を通さなくても食べることができる食材は初心者向けです。
まずは味玉を作りました。
そこそこ場所は取るけど、ゆで卵製造機が便利!
妻が買って使っていたもので、僕は初めてやってみたわけですが、水を注いで8分タイマーでいい感じに半熟卵に仕上がります。
半熟卵を半分に切って、白ごはんの上に乗せまして、とろぉ~ってした黄身に醤油をちょんと垂らして口にかき込む...というのがあまりに美味しくて最近は何度も使ってます。
いかにも奥さん向けのデザインで僕の好みとはちょっと違うけれども、安くて使える機器であることは間違いない(笑)
半熟卵は殻を剥いて創味のつゆにつけて一晩冷蔵庫に入れておきました。
これで味玉になります。このまま食べても超おいしい。
そしてウインナー。
数年間シャウエッセンを食べ続けていたけど、最近は香燻も買うようになりました。レンジでチンするだけでも十分美味しい。
ラップを掛けずに冷蔵庫で一晩寝かせます。
すると、こんな感じに表面の水分が飛んでカピカピになります。
燻製をする食品の表面はある程度乾いているべきなので、大抵の食材は風に当てて干したり、こうやって冷蔵庫で乾燥させます。
表面に水分がついたまま燻すと、燻製の煙が水分に溶け込んで酸っぱくなったりするらしいのです。
ダイソーのステンレスボウルで燻製器を作ろう
燻製器は買うこともできるけど、ダンボールや中華鍋で代用することもできます。
そして僕のように自作することもできます!
そうそう、そもそも燻製にはスモークブロックとスモークチップを使う方法があって...
- スモークブロックは積み木みたいなブロックに火を付けて、お線香の要領で煙を出して使います。ずっと火を使うわけではないので、ダンボールの中にスモークブロックを入れておけば、その中が煙で満たされます。
- スモークチップは下から火で炙り続けることで煙を出します。直接火をつけるわけではなくて、フライパンの上にスモークチップを置いてフライパンを火にかける感じ。なのでダンボールではこの方法は難しいです。(できなくないけど、ダンボールが焦げたり引火したりするので面倒)
→ スモークチップのほうがコスパが良い!
こういう燻製器を買ってもいいけど、何回も使うかわからないですよね。1ヶ月で食べ飽きる可能性もあるし。
っで、安く作ることにしました!
100円のステンレスボウルを2個用意して...
こうやって被せることで煙を溜められるようにします。
中に食材を置くための金網を設置します。
これは2枚で100円の焼き網を使いました。
ステンレスボウルに焼き網を設置する方法は色々考えられるけど、今回はボウルに穴を開けて支えることにしました。
※ スチール缶をカットして土台にして、その上に焼き網を乗せる方法でも良さそうですね。
金属に穴を開けるのは初めてでしたが、意外とすんなり開けられましたー!電動ドリル必須です。
開けた穴に針金を通して、焼き網を固定しました。
ついでにボウルの真ん中に穴を開けて、余っていたボルトを通して持ち手もつけました。この雑な感じがDIYっぽくて良い(笑)
ボウルを抑えるためにメタルダブルクリップもダイソーで買っておきましょう!
いよいよ燻す時
ホームセンターで買っておいたSOTOのスモークチップを使います。
ブランドにこだわらないのであれば、セリアやダイソーにもスモークチップが売っているので、それから始めると安くスタートできますね。
(これだけの量のチップを使い切る気がしないので、少量から始めるのが正解です)
ステンレスボウルにアルミホイルを敷いて、10g程度のチップを入れます。
焼き網がズレないように固定します。
ガスバーナーに置きましょう!
上の写真ではアウトドア用のバーナーを使っているけど、普通のカセットコンロでもできます。
なんなら自宅のコンロでもできますが、部屋や排気口の外に燻製の煙が香るので気をつけましょう。マンションや住宅地では避けたほうが良いみたいです。
食材を適当に並べます。
さり気なくチルド餃子も乗せてみました!
ガスコンロの火を付けて10秒くらいで出始める煙。
かなりかなーり強い香りがします。
ステンレスボウルの上を乗せてクリップで固定して、あとは弱火で15分ほど放置します。
生肉からベーコンを作るときはもっと長時間するらしいです。
燻製の香りが強すぎるかなーという方は、5分とか10分で引き上げるのもありです。そのまま食べられる食材は、そういう調整がしやすいのもメリットですね!
「あれ?なんか思ってたより煙がでてくるな」
今回の取り付け方だと、ステンレスボウル同士の間に針金を通してしまったのでそこから煙が漏れてきました。
密閉性が足りなくて不安な感じですがもう進めるしかありませんっ(笑)
次回は取り付け方を工夫せねば...。
(燻製器が視界に入るレベルで)近くを散歩したり、お茶とチーズケーキを食べてほのぼのして待ちます。
こういうゆったりした時間を過ごせるのが楽しいのです。
忙しい日々に疲れかけている大人な感想ですねっ。ふふふ
15分待ってから火を止めて、10分くらいしてから蓋を取りました。
燻製ができていますねー!
思ったより色は薄かったので、スモークチップを追加してもう一度やろうと思ったけど...
この後も雨がふってきそうだったので断念w
初めての燻製、気になるお味は...?
この状態から急いで撤収しました。
燻製した食材は種類ごとにアルミホイルに包んでお持ち帰りです。
燻製の風味が落ち着くように1日冷蔵庫で寝かして、翌日の夕飯にいただきました。
うーん!美味しそう!!
好きなお皿に盛るのって大切ですね。なんだかリッチな食材に見えてきますもんね。
ノンアルのゆずッシュと白米でいただきました。
おいし、おいしぃー!
今回の実食振り返りとしてはこんな感じでした。
- チルド餃子。燻製が薄くてよくわからんが美味しい。
- ウインナー。薫香が香ってとても良い。
- 味玉。そもそも、つゆが薄くて味玉としても薄め。薫香もちょっと薄め。黄身の半熟具合とご飯の組み合わせが最高!
- ナッツ。ほぼ変化なしw
ということで、一部薫香が薄めでしたが、美味しく食べることができました。
やっぱり燻製器の密閉性が重要なようですね。
焼き網の固定方法を変更して、また近日リベンジしようと思います...!
鍋用に使っているガスコンロがあれば、ダイソーの数百円で始められるのでやってみてくださいね。
暇な日々に新たな趣味は楽しいものです♪
【追記】
金網を針金で支えていたのをやめて、穴にナットを通して金網を乗せられるようにしました。これでステンレスボウル同士の隙間がほぼなくなって、燻煙の密度が上がったことで短時間でも綺麗に燻すことができるようになりましたー!やったね。