これは事故が発生する2秒前のドライブレコーダー画像です。
僕がビートルを運転していて、右折してカフェの駐車場に入ろうとしています。
この直後に事故が発生しました。
さて、ここで問題です。事故の原因は何でしょう?
答えは記事中盤で。
事故は突然やってくる
1月のとある日曜日。僕の誕生日のこと。
妻とショッピングモールに遊びにいった帰りに、有名なカフェで売っているケーキを買うために立ち寄ることにしました。
店の外には『新しくなったモンブラン!』のポスターが掛けてある。
「あっ見て~!モンブランも良いよね。何にしようかなぁ?」と僕がニコニコ話しながら駐車場に入ろうとしたとき。
ゴンッガリガリガリ
下から蹴り上げられたような衝撃とともに、鈍い金属の音。
突然のことに驚いて、そのまま前に進んで駐車場に入りました。
「ありゃーちょっと擦っちゃったかなぁ」と言いながら車を降りてみると、じわじわと濃い液体が流れ出しているじゃありませんか。
「えっ?何?ガソリン?車が爆発する?」
指でそっと触れてみると、ドロっとした茶色くて油っぽい臭い。
「よく分かんないけど、エンジンオイルっぽい?でも分かんないから、消防に通報しなきゃかな?」
僕も妻もある程度距離を取ったうえで、消防に電話をかけて相談してみる。
「茶色っぽくて油っぽいです」と伝えると、おそらくオイルらしいですと。
排水溝などに流れ込まないように、何かで流れを食い止めてくださいとのことでした。
「えー食い止めるって言ったって、そんな都合のいいもの持ってない...あっ、さっき薬局でキッチンペーパー買ったんだった!」
ダラダラと漏れ出す液体をなんとか食い止めてから、保険会社へ連絡。
(ちょうど先週保険会社から届いたハガキを、助手席のグローブボックスに入れておいたところだった。迅速に電話対応できたのが奇跡)
そうこうしていると消防車が到着しました。
液体を目視で確認した上で、専用の吸着マットで油を吸い取ってくれました。
さて、結局なんでオイル漏れになったかというと、この黄色矢印のところが原因です...。
駐車場に入る良い位置に、50cmほどの小さな縁石。(マジか。こんなところに縁石があるなんて全然わからなかった 涙)
カフェの看板を見ていて、完全に見逃していました。
ちなみに後々Googleマップで見てみたら、僕が事故をする以前に、縁石にこすった傷が付いていた。多分同じ感じで事故を起こした人がいたんだなぁ...。
消防の方が対応してくれている間に、ビートルの底面を撮ってみました。あーこの辺に縁石が擦れたんだ。でも割れているわけでもなくて、重症じゃなさそう?
事故から90分後くらいに、保険会社が手配してくれたレッカー車が到着。
ビートルの修理見積もりをするために、一旦工場へと持っていくことになりました。
その後、市の環境課の方がオイルが側溝に漏れていないかをチェックしに現場にやってきました。休日の休み中のところ呼び出されたそう。ごめんなさい。
チェックの結果、ほぼ側溝への流出は無いとのことで調査終了。
せっかくの誕生日なのに、諸々の対応でヘトヘトです。
事故をして不運ではあったけど、考え方によっては超幸運だったとも言えます。
- 妊娠7ヶ月の妻にも、自分にも怪我は無かった
- 他人を巻き込まなかった
- 他人の車との事故ではなかった
- 縁石の破損も無かった
- 炎上や大事故にはならなかった
いや、ホント、無事で良かったよ。
ビートル修理する?
後日、修理工場から修理見積もりの連絡がありました。
「中を開けてみないとわからない。修理費が40万円なのか100万円なのかなんとも...」
入っていた保険には車両損壊の修理費は対象外だったので、自腹で修理するかどうかの選択を求められました。
(正直、そんなに掛かるんかい?古い外車だし、修理が面倒だからちょっと盛ってるんじゃ?と思ったけど)
- このビートルは親が乗っていたもので15年くらい経っている
- 内装にかなりボロが来ている
- そしてなにより、衝突回避センサーの類が何も付いていない
ということが決めてになって、修理を諦めることにしました。
すっごく愛着があったけど、仕方がない。別れは来るものだもの。
買い取り業者は信用できない
修理は諦めることに決めたので、事故から4日くらいかけてその後の手続きを進めました。
今ビートルを置かせてもらっている工場で廃車手続きをすると1万円くらいかかるらしい。それなら中古車買い取り業者に引き取ってもらうことにしよう。(工場の方にも、他社引取りOKと確認しました)
廃車買取でネット検索して、4社に審査を依頼しました。
- カーネクスト
- ナビクル廃車買取
- 廃車本舗
- 市内のローカルな業者
それぞれの業者に事故の状況や自走不可のことを伝えて見積もりしてもらった。
まず、カーネクスト。
電話で「それだと1.5万円です」と言われて、他も検討しますと伝えました。すると翌日SMSが届いて「今日なら3.5万円で買い取ります」とのこと。どんな適当な見積もりなんですか(笑)
そしてナビクル。
カーネクストとナビクルは同じ窓口らしく「さきほどカーネクストに問い合わせいただきましたね」と言われました。名前が違うけど一緒って...。
廃車本舗。
電話で査定依頼をした後に、SMSにて5万円の返答。
市内のローカルな業者。
他に見積もりしていますか?と聞かれたので正直に5万円でしたと伝えたところ、結果3万円。
もっと粘ったら金額が上がったかもしれませんが、工場で預かってもらっている状況なので長々伸ばすこともできず、5万円のところで申し込みました。
うーんそれにしても、引っ越しの見積もりとかと同じで、見積もりなんてあって無いようなものですね。客がドタバタしていると低価格で出してくるという...。
今後買い取り依頼をすることはほぼ無いとは思うけど、買うのも売るのも値段査定をしてもらうときは気をつけようと思います。
- できるだけ日にちに余裕を持った状態で査定を開始する。
- 必ず相見積もりをする
- 今日だけ今なら!の言葉に惑わされない
これ、だいじです。
さようならビートル
回収当日。一時保管場所である工場で引き渡しました。
走行距離は4.3万キロ。15年経っているけどほとんど市内しか走っていなかったから、少なかったみたいです。
引き取りのレッカーが工場に来て「あーこの状態だと3万円でしかだめですねー」とか言われるんじゃないかと思っていましたが、電話で聞いていた通り5万円が振り込まれました。
僕たち夫婦が岐阜に引っ越したときに両親から譲り受けて約1年。
丸っこくてピカピカでかわいい。
古い車なのに、他のどの車よりも魅力的な存在でした。
突然の事故で別れることになってしまったけど、ビートル自体の破損だけで済んでなによりでした。
今後の事故を防ぐことがビートルへの供養になると信じて、この事故以来は道路と駐車場を出入りするたびに「右よし、左よし、人なし、段差なし!」と口に出して確認して進むようにしています。
今までありがとうビートル!