「PMS」その言葉を知ったのはまだ最近のことです。
今までは、僕には関係のない、そして知らない話でした。
彼女との同棲をきっかけに「知っておくべき事」であると感じて、調べて学んでみました。
さて、堅苦しくなると読みづらいし書きづらいので、まったりと書いていきますね!
【追記 2018年11月14日】
同棲開始時に書いたこちらの記事、今は「彼女」から奥さんとなりました。今でも奥さんの体調が良くない日もありますが、PMSについて共有できていることもあり...
奥さんが「ごめん〜ちょっと体調悪いからダウンしてるね。」という連絡をしてくれたり、僕が「休日なのに、何もしてないのにどこかご機嫌悪そうだなー。」と気がつくことができるようになりました。
どちらのパターンでも「うんうん。これはきっと、PMSによるものだよね」と理解できているので、僕自身がストレスを感じることもなくなってとても平和です。
カップルでも夫婦でも、ちょっとでも知っているとお互い楽になれると思います。
記事にしたきっかけ
先日、友人と飲みに行ったときに、何かの流れでこんな話をしたのです。
僕「最近PMSについて勉強したんだ〜」
友人「お、おぅ...PM..S??」
僕「あの〜ほらあれだよ...!」
彼はPMSが何を指しているのかさえ知りませんでした。(まぁ僕も最近になって知ったくせに知ったかぶりしただけだけど)
世の男性のPMSに対する認知度ってそんなレベルなんじゃないでしょうか。学校で教えてくれるものでもないし、なかなかテレビなんかで取り扱うことも少ない話。
普通の男性が、自然に知る機会なんてほとんどありません。
「そもそもPMSって何?」
知らない人は全然ピンと来ませんよね。
Premenstrual Syndromeの略で、月経前症候群というものです。
「あーなるほどー、そういえば女性は生理前に機嫌悪くなるっての聞いたことあるよ。」
そう、知っているのはこのくらい。期限が悪くなるだけ?(いやいや、どうやらそんな単純なものではなさそうですよ。)
普通なら「PMS=生理前の体調不良」程度の理解でおしまい。
それ以上その話について男同士で語り合ったりすることはないし、女性相手に直に「PMSってどうよ?」って聞くことも無いでしょう。かといって、男性がググってまで調べて「PMSってのはさー」って詳しく知っているのも変だと思ってました。
でもそんな事ないのです。
僕は同棲が調べるきっかけになりましたが、カップルだってPMS時期にデートすることもあるし、彼女が居なくたって、生活環境には女性がいます。家族だったり友人だったり職場でも...。
症状の大小はあれど「女性なら経験していること」を知識として知っておくべきではないでしょうか。
少しでも知っておくことで、優しさや思いやり...さらには無駄な喧嘩までも回避することができるかもしれません。
この記事を通して、僕みたいに何も知らなかった男性がPMSについて調べるきっかけになれば良いなと思います。
調べるだけで終わりじゃないよ
「ただ調べてまとめて終わり!」では勿体無いですよね。まずは調べる前に何をするかを考えました。
- 自分で調査して、まとめてみる。医学的な面と一般の感情面とかの面で。
- 同棲中の彼女に「ちょっとPMSについて調べてみたよー」って共有する。
- 彼女自身がで感じている症状を聞き取ってみる。
- 今後の行動について相談、確認する。
僕自身、成長して大人になって「性に関すること = エロ」という単純思考では無くなっています。中学生のときよりも学ぶことは多いはず!
さて、ここからは中学の保健体育以来のお勉強ですよ。
これまでの知識
さて、僕がこれまで生理について知っていることといえば
- 女性にしか来ないよね。
- テレビで生理痛の薬のCMやってる。
- お腹痛くなるらしい。頭痛も。
- 肌想いとかのCMやってる。なんか大変そう。
- だいたい月に一度のペースでくる。
- 出血する。
- そのときはプールに入れない。
- 眠くなるらしい。
とまぁ本当に中学生から進歩なしの状態でした。
こりゃあかん。
そもそも、何なんだろう?
PMSどころか生理について知らないことだらけ。
基礎の基礎さえ曖昧なのです。
なんてったって、10年以上前に教科書に書いてあった数ページの薄い内容しか知らないし。そもそも当時ちゃんと学ぶ気があったとは思えないし。
まずはわかりやすい言葉で流れを追ってみよう。
- 女性は妊娠する準備のために、卵巣に貯められた沢山の卵のうち1個が子宮に移動する。毎月1個。(排卵)
- 排卵のタイミングに合わせて、子宮内に養分を蓄えたベッドを作る。
子宮の内側に血管や分泌腺を多く含んだ組織(子宮内膜)を作ることで、受精卵を育てる準備をします。子宮内膜の厚みは1cmくらい。「膜」っていう名前から想像したのよりも結構厚いのだね。 - 排卵後1〜2日は子宮内膜上に卵が居座る。(受精を待っている状態)
- 受精しなかった場合は、ベッド(子宮内膜)が不要になるので体外に出される。
↑これが生理!
子宮内膜に栄養を送っていた血管が収縮することで内膜が自然に剥がれ落ちて、経血として出ていく。ストローの穴より細いところ(子宮の出入り口)から、経血が押し出される。この時に子宮が収縮することで生理痛が引き起こされる。 - 生理が始まったころ、卵巣では卵胞が成熟を始めて次の排卵の準備が進む。
- 卵胞は10日~14日で成熟して排卵する。(1から繰り返し)
この繰り返しがおおよそ1ヶ月単位で繰り返されているとのことです。
女性にとっては常識なのかもしれないですけど、人によっては排卵自体が生理痛並に痛いこともあり、痛いのが月2回の期間のことも。個人差が大きいのですね。
ちなみに、1~6の流れにはそれぞれ
増殖期(卵胞期)→排卵期→分泌期(黄体期)→月経期
という名前がついています。
それで、PMSって?
簡単に言うと「生理前には、だるくなったり痛くなったり不機嫌になったりするよ〜」ってこと。
男の僕でも分かりやすく例えると、たぶんこんな感じです。
- よく分からないけれど、いつも仲のいい人に突然罵られる。(で、なんか不安になってくる。)
- その期間に口にするものには睡眠薬をこっそり入れられていることがあって、常に眠い。倒れそうに眠い時もある。
- で、よく分かんないけど、股間を数分おきに蹴られる!
想像してみると、何もやる気が出ないし、些細な言葉にイラつくし、めっちゃ眠いし、痛いし...。
でも仕事も行かなきゃいけない。家に帰ったらベッドで横になっていたい。
でも家事もやらなきゃ!っていうプレッシャーが...。
そんな状態が数日続く。
しかも毎月。
しかもこの先、何十年も。
こんな状態で家に帰ってきて、横になっていて休んでいて、恋人や家族に文句を言われたらキレたくなる気持ちが分かってきました。
これをイメージしておけば、彼女がPMSになっている時にも優しくなれる気がしますね!
ちょっと真面目な解説だと、
PMSとは黄体期(子宮内膜が厚くなって、受精卵が着床する準備をしている時)に色々な変化が起きる事。生理が始まるちょっと前に起きることです。
「ホルモンバランスの変化が関係しているらしいのじゃ」と言われているけど、原因は完全には解明されていない。
医学が進歩していても不明なことがたくさん。人間の体って不思議に満ちていますね。
※ 卵巣ステロイドホルモンがとか、レニン・アンジオテンシンが、セロトニンがとか説明しているページがありましたが、今回は省略します。ぜひググってみてください。
PMSの症状って?
Wikipediaから引っ張ってきたものに、僕が調べたものを追記しました。
- 身体的症状
下腹部膨満感,下腹痛,頭痛,乳房痛、乳房が張る,腰痛,関節痛,むくみ、体重増加、脚が重い,にきび,めまい,食欲亢進(増えること),便秘あるいは下痢,悪心、動悸,過剰な睡眠欲,不眠 - 精神的症状
怒りやすい、反感、闘争的,憂鬱,緊張,判断力低下、不決断,無気力,孤独感,疲れやすい,不眠,パニック,妄想症,集中力低下(ミスが増える、効率が落ちる)、気力が続かない,涙もろい,悪夢を見る,異性に対してのみ攻撃的になり暴力をふるう
感情の起伏が激しくなることがある。人に合うのが嫌になる。
「もう、辛いこと何でもあり!」って感じです。
しかも「過食と拒食、緊張と無気力」って、真逆の症状が記載されていたりしてなんとも言い切れない。
個人差だけでなくて、同じ人でもタイミングによって症状が異なるらしいのがまた厄介です。
本も読んでみました
ネットで調べているうちに「この本が良さそう」とお勧めされていたので読んでみました。
- 内容が難しすぎないのでサクサク読めます。
- 具体例が漫画で描いてあったりしてわかりやすい。
- 確かに「あぁ〜こういう場面みたことある。」ってのが載ってます。
- 2時間もあれば読み切れるのでおすすめ。
ぜひとも気楽に読んでみましょう。彼に読ませてみましょう!
具体的にやれそうなことはなんだろう
色々ところに書いてあったものを元にメモってます。
「全部やってやるぜ!」ってわけではないですが、候補としてね。
彼女も巻き込んでやれそうなこと
- 前回から計算してPMSの期間をあらかじめ知っておく。
- 「そろそろPMSになるよ〜」って事前に冗談交じりで予告してもらう。
- 「今日は何もしない日ですよ!」と、先に宣言してもらう。
- (PMS時は寒くなるらしいから)暖房温度を上げる。自分が暑くても我慢する。
- 家事担当を変わってあげる。
- (PMS期間は数日なんだから)それぞれ別の事をした離れて過ごす期間にする。空気がピリピリしていても、無理に仲直りしようとしない。
自分だけでできること
- 「睡眠薬を飲まされているくらい眠いんだ」と思っておく。
- 部屋が散らかっていても文句言わない。むしろ片付けてあげる。
- 動きが鈍っていてもそっとしておく。
- 無駄に突っ込みをいれない。
- イライラしていそうだったら、そっとしておく。
- 生活改善の話題など、複雑な話を持ちかけるタイミングを考慮する。
- 「PMSだから仕方ないね」と思えるようにする。
- PMSは数日という時間が解決してくれるので待つ。
- 帰った時に寝てたり部屋が汚かったり洗濯物たまってても口にしない。自分で片付けるか放置。
いざっていうとき
- 些細な事で感情的になり喧嘩になっても、理系的な理論で戦わない。無意味。
- 喧嘩をふっかけられてもムキになって戦わない。理不尽なことを言われても抵抗しない。反抗するほど勢いを増す。
- 怒りモードのときに「PMSだからねー」って茶化すのはNG。心の中にしまっておく。
- PMS中の女性に理論は通じないと肝に銘じる。
- PMSは料理もしないし掃除もしない、好きなことをしてもらう日にする。二度寝でも、お昼寝でも大食いでもなんでも!
- PMS期間は理不尽なことが次々起こるもの。ホルモン異常はそういうものと受け入れるしか無い。
...と、いくつかできそうなことを並べてみました。
それぞれの生活スタイルや彼女と相談して改善していきましょう。
実際に相談してみた
調べて終わりじゃもったいない!
土曜日の午前中、ゆっくり過ごしている時に、なんとなくそういう流れになったのでこの件について話してみました。
話題が話題なだけに、彼女も最初は少し話しづらそうだったけれど「結果的には話せてよかったよね!」というのが個人的な感想です。
(色々話してくれましたが、彼女個人に関わることなので詳細は伏せておきますね。)
まとめ「PMSについて知ることは、彼女のためにも自分のためにもなる」
これまで触れづらかったのですが、生理やPMSという内容に踏み込んで良かったです。
それに彼女と共有するってのも結構重要だと思う。
話しづらい内容ではあるけれど、一緒に過ごしていく上では絶対に知っておいたほうがいいですね。
一度話すことで殻を破って今後もお互いに言いやすくなるし、彼女も辛い時は我慢ばかりしないで言えるようになるんじゃないかな。
お互いの心の持ちようが大事なところもありますから!
「なんかたまにあいつ機嫌悪いよな〜」とか「特に何もしてないのに、今日はなんでそんなに怒るんだよー」と感じている男性さん「男は理論的に納得できれば優しくなれる」らしいので、一度PMSについて調べてみてはいかがでしょうか?
知っておくことで、男性側としてもPMS中の彼女によるストレスを感じることが少なくなるので良いですよ。
最後に注意点を改めて挙げておきましょう。
- 彼女がPMS中にはこの話をしないこと。
- 普通の仲の女性にはこの話をしないこと。(一歩間違えばセクハラだ)
- 調べたからといって、全てを知った気にならないこと。教科書通りにはいかないのです。
PMS期の彼女を相手にして、僕自身がイライラ思想になっちゃったときには...
「なぜか仲のいい人に突然ののしられて、睡眠薬入りの飲み物飲まされて、股間を数分おきに蹴られる」
これを思い出すことにしますね!
「PMSの時には彼女にもっと優しくしよう。」
そんなことを学んだ僕でした。
おしまい!