洗面所にジャストフィットなゴミ箱を作ってみました!
- 先日購入したレーザーカッターで立体物を作ってみたい
- MDFカットの後に塗装してみたい
- 既存ゴミ箱がちょっと使いづらかったから改善したい
ということで、見た目のシンプルさ以上に手間を掛けて作っています。
実はレーザーカッターなんて使わなくても前回と同様にミニのこぎりがあれば作れるんですけど、なんでもやってみるのが大事ですよね。うんうん。
今までのゴミ箱について
はい、これが一年くらい使っていたゴミ箱です!
さらにそれ以前は適当な空き箱を使っていました。
それが今やこのとおり...
いつの間にか接着面が剥がれてしまって分解状態です。
もう一度貼り付ければ修理はできるんだけど、そもそも構造的に欠点が見つかっていたのでこれを機に作り変えることにしました。
「果たして使いやすいゴミ箱とは?」と考えることになります。単なる箱なんだけど意外と奥が深い。こういうの考えるの楽しい!
使い方としてはこうなっていました。
わずかな隙間からゴミを突っ込むか...
持ち手として開けたはずの丸い穴へゴミを押し込む始末...。
「ゴミを捨てるときはちょっと引き出して使おう」っていう意図だったのに、そのひと手間が面倒になっちゃったわけですね。デザインとしてはシンプルなんですけど使い勝手が良くないと意味がない。
古くなった旧ゴミ箱とはさよならして、この空いたスペースに新たなゴミ箱を置くことにします!
ゴミ箱の設計
空いたスペースのサイズをノギスで測って、ゴミ箱の形をイメージして描きました。右下の雑な四角形がそれです。笑
そのスケッチをもとにFusion360で形を作りました。
Fusion360については以下の記事で紹介しています。
今回の頑張りポイント。板に凹凸をつけてはめ込むことで(ある程度)固定できるようにしました。
作った箱の壁を分解して、1枚の平面の上に配置します。この土台となっている灰色のやつがホームセンターで買っていた2.5mmのMDF板です。
いざレーザーカット
Fusion360上のデータをdxf形式で保存→Illustratorで読み込み→線幅を0.001ptにしてai形式で保存→LightBurnで読み込み...という流れで変換していくことでレーザーカッターを動かせるデータになります。(詳しいことはそれぞれのキーワードでググるとでてきますよ)
データができたらカットカット!直接レーザーの光を見ると目を痛める可能性があるので、カット具合を確認する場合は専用のサングラスをかけます。
緑色の専用グラスを通すとこんな感じ。レーザーが通るとおりにMDF板に跡が残っていくのが見えます。
レーザーカットを持っている人はほぼいないと思うけど、参考までに情報を載せておきますね。
- 厚さ2.5mmのMDF板はホームセンターで910x450で380円くらい。
- このMDFをカットするには、移動速度4.5mm/s、レーザーパワー100%、カット回数4回、オーバーカット0.1mmで設定しています。
使っているのは以下のレーザーカッター。ORTUR Laser Masterです、
カット中は煙が出るので工夫しましょう!
買ったばかりの頃はキッチンの換気扇の下でやっていました。今は自作のケースにUSB扇風機を取り付けて煙が外に出るようにしています。ケースについて詳しくはまたいつか紹介しますね。
あとは放置。たまに進み具合を確認して、また放置。
1時間ちょっとかけて5枚の部品を切り出すことができました!
仮組み立てしよう
凹凸をつけているので、接着剤なしでも組み上げることができます。(壊れないようにするにはボンドなどで接着したほうがいいよ)
ぎゅぎゅっとはめ込むだけで立体的になった!
...あー、えーと。一箇所だけ凹凸の付け方を間違えてハマりませんでした。
仕方がないので片方の飛び出た部分をレーザーカッターで切り落としました。
角までぴったり綺麗に仕上がりましたね!やったー!嬉しいぞ。
とりあえず組み上げて、配置場所にちゃんと収まることを確認しました。
色を塗ってから「サイズがあっていなくて置くことができない」なんてかなしいですからね。
MDFに色を塗ってみよう
白っぽくしようと決めていたので、家にあったこれを使ってみることに。
昔カインズで購入したペンキです。
マニキュアみたいに蓋に刷毛がついているので、筆を用意したり洗ったりする手間がなくてGOOD。
刷毛に対して塗る面が広くて大変でした。こういうときは大きな刷毛を用意するのが正解かもしれませんねー。
色塗りのビフォーアフター。
とりあえず片面だけ5枚全部塗りました。
そして再度組み立て。今度は木工ボンドで貼りながら組み立てました。
内側だけ白く塗れた状態です。
外側はこれを使ってみることにしました。
こいつもカインズの商品。ザラザラベースです。ベースというだけあって、本来はこれを塗った上に普通のペンキを塗って仕上げるらしい。今回はどうせ白色だし、面倒なのでザラザラベースオンリーでやってみることにしました。
塗ったときの広がりが良くて、作業がはかどります!
何より良いのが、筆跡が目立たないこと。漆喰みたいな雰囲気なので適当に塗った跡がいいかんじに味になるのです。こいつはいいぞ!!!
ザラザラ部分にホコリとか汚れつくかな??今後使ってみてのお楽しみですね。
ちなみに見えないところはMDFそのまま。塗るのが面倒だったので。
シンデレラフィットのゴミ箱の完成
洗面台をティッシュで掃除して、水に濡れた状態のティッシュをゴミ箱に捨てることもあるので内側に防水加工を施しました。コンビニ袋を切ってマスキングテープで貼っただけですけども。笑
ついに納品ですよー!
どんっ!これ以上ないくらいフィットしました。
隣に置いたティッシュボックスケースとの相性も良いですね。シンプルでよいよい。
旧バージョンのゴミ箱はゴミを入れづらいという欠点があったけど、それも解決できています。やった!
以上、シンデレラフィットのゴミ箱をMDFとレーザーカッターで作り上げたお話でした。
2.5mmのMDFは頑張ればカッターナイフで切断することもできますし、ダボ切りのこぎりで切断することもできますので、レーザーカッターなんて持ってないやい!という方もやってみましょう。