ものものブログ

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買ってよかったもの、毎日の生活の向上、デジタルガジェットについて、たくさんの写真で紹介するブログです。

僕史上の夕飯最高価格が更新されました。at日本料理店

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僕の祖父母がクリスマスクルーズという「THE リア充客船」に乗って東京までやって来ました。

そしてお台場のホテルに泊まるということで、僕もオマケでホテルだけついていきました。(部屋代として支払うので何人泊まってもお値段は一緒とのこと。)そこは会員制のレストランらしく、僕がもう一度行きたくなっても、一人じゃホテルの敷地に入ることさえできません。

今回はそんな未知の世界からのお食事レポートです。

こんなところ

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お台場の国際展示場近くにある某ホテルの高層階にお店があります。

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僕は会社を退勤後に祖父母に合流するため一人でホテルへと向かいました。そしたら門にて「ご予約のお客様でしょうか?」と宿泊者チェックが。「いえいえ、怪しい者ではありません。好青年です。」と伝えてもダメそうなので祖父の名前を伝えました。それでも僕本人の名前を確認される徹底したチェック。さすがのセキュリティーですね。

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ホテルの正面玄関。圧倒的威圧感。

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という事で無事に祖父母と合流できました。スーツ姿でバチッとキメているおじいちゃん、かっこええ!

綺羅びやかなラウンジなどを横目に、24階にある通路を進みレストランへ向かいました。レストラン前には着物姿の女性が待つ受付がありましたが、オーラがすご過ぎて写真撮れませんでした。

朝家を出るときに「一応襟付きのシャツ着てこっかなー」と思い浮かんだから良かったけど、パーカーとかで行ってたら入場できなかったかもなぁ。

ここからは料理写真満載でお届けします。

静かな個室にて

祖父母と過ごすなんて小学生ぶりかなぁー。大人三人でのディナーは初めてです。

気になるお値段はサービス料もろもろ込みで1.5万。一人当たりですよ。「先日行ったペンションでの食事+朝夕食の値段より高いんだ...。」と瞬時に計算しました。さらに上のコースだと3,4万のコースがメニューに載っていました。なんなんだこの世界。一桁間違えてるんじゃないかの世界。

始まりは先附から

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雲子西京焼きと焼き胡麻豆腐 バルサミコ餡

なんなのこの料理名。漢字テストなのかな?

日本語メニューなのに、何が出てくるのか想像がつきません。僕の和食知識レベルはそんなもんです。

小学生の頃読んだ美味しんぼの一コマが浮かんできたけど役立ちません。

料理を配膳していただいた店員さんから「雲子は白子の別名」という事を教えてもらいました。一品目にして一つ知識がインプットされました。

口にした白子は濃厚クリーミーだけど生臭さはほとんどなくて、胡麻豆腐と一緒に食べるとまさに初めての味。「おーいしーい!ひょひょひょ〜!」というよりは「んんーなるほど。深い味だね。」と中尾彬的に低い声で語るのが似合うお味。口の中で広がる初めての味をじっくりと解析しました。

結論:今の僕には白子はまだ早い。

こちらのお店は和食をベースに海外の料理を取り入れるというコンセプトなので、フレンチっぽかったり、中華っぽかったりと新たな味を満喫できます。

膳彩

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毛蟹 共地餡 雲丹えびいも 山葵

「食事とは器を含めて楽しむものだ。」という料理長からのメッセージを受け取った気がします。

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毛蟹のほぐし身と、蟹から取った出汁で作った餡。これは誰でも分かる間違いない美味さ!共地餡とは「蟹と同じもので作った餡」を意味していました。むむ難しいな。

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ウニとえびいも。

えびいもって、海老団子を想像していたら里芋の品種のひとつでした。こりゃまた学んだなぁ。

メニュー

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さて本日のメニューを見てみましょう。

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>先附
雲子西京焼きと焼き胡麻豆腐 バルサミコ餡
>膳彩
毛蟹 共地餡 雲丹えびいも 山葵
>お椀
蕪の擂り流し仕立て
合鴨とフォアグラ小籠包 針オレンジ
>造り
本鮪とろ柚子胡椒漬け炙り 鯛のトリュフ掛け
巻き海老レモン おろし
>焼物
ふぐの変わり焼き 芽葱 皮サラダ 鰭吸い 酢橘
>逸品
オマールエビの白いチリソース 花穂
>進肴
黒毛和牛ロースの香草焼き 茄子のカリカリ揚げ
>食事
窯焚き鰤大根ごはん&山わさび茶漬け 赤だし 香の物
>水菓子
時宜のデザート盛り合わせ

どれもこれも風格のあるお名前だことで。

  • 全部の漢字が読めたあなたは凄い。
  • 料理の絵が浮かんだあなたはプロフェッショナル。

お椀

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蕪の擂り流し仕立て 合鴨とフォアグラ小籠包 針オレンジ

茶碗蒸しな器に入っているのは...簡単に言うと「カブのスープと小籠包」ですね!

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蓋の裏に描かれた結界で旨味を封じ込めています。うそです。

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蓋オープン。

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すごくあっさりとしたスープの中に、これまたさっぱりとした小籠包が浮かんでいます。淡泊な味は口の中で転がしても旨味を見つけるのが難しいんですね。

祖父母的には「蕪だからこその優しい味と口当たりだね。」「大根じゃこうはいかないねー。」と申しておりました。なるへそ。

造り

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本鮪とろ柚子胡椒漬け炙り 鯛のトリュフ掛け
巻き海老レモン おろし

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本鮪単体でも間違いなく美味しいのに、さらに一手間かけられた料理。「甘栗むいちゃいました!」のノリで「鮪、柚子胡椒に漬け込んで炙っちゃいました!」って作られたんだと思います。早く食べたい気持ちが強くて写真はピンぼけ気味でした。

本鮪。僕らが「マグロ」と呼んでいる中には主に6種類位あって、その中でも最高級品なのが本鮪なのです。100円寿司の鮪と本鮪は全く異なるものなのです。...という事をその場で調べて学びました。スマホは偉大なり。

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冷凍されていない海老。プリプリとカリカリ。100回噛んで味わいました。

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「天然鯛とトリュフ」

僕にとってトリュフはどんな味なのか想像できないくらい遠い存在。しっかりじっくり味わいました。味わったはずが言葉にできない素敵な香りすぎて上手く思い出せません。またいつかトリュフにお会い出来ることを楽しみにしております。かしこ。

焼物

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ふぐの変わり焼き 芽葱 皮サラダ 鰭吸い(ひれ) 酢橘(すだち)

フグ刺しさえ未経験だったの僕に対して、突如現れたのがフグ三昧の一皿です。

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「ほっぺが落ちるくらい美味!」と言いたいところだけど、庶民的な正直な感想を言っちゃいましょう。

  • 鰭吸い。出汁にふぐのヒレを炙ったのを入れて香りを移したもの。香ばしい香りはするけど出汁味なのでさっぱり薄めでした。鰻の肝吸いの方が美味しいかも。
  • 皮サラダ。ふぐの皮を使ったサラダ。ぷにぷに&コリコリしていていわゆるコラーゲンな感じ。クラゲの中華サラダのほうが好きかも。
  • ふぐの変わり焼き。にんにくとパセリのソース(エスカルゴ料理によく使われるらしい)が掛けられている白身。正直普通の白身との違いがわからない。とりあえず美味しいのは間違いない。

ということで、僕にとってフグという高級食材は豚に真珠状態。祖父は「皮のサラダがここまでの料理で一番美味しい」と言っていたので分かる人には分かるのでしょう。

逸品

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オマールエビの白いチリソース 花穂

  • 花穂とは「穂のような形で咲く花のこと」なるほど。
  • トマトを使っているけど白いソースなのが特徴。

もう、これは見て楽しむ料理ですね。中華料理屋に行ってエビチリ頼んでこの状態で出てきたら苦情ものですが、この店にくるお客様は「いいものを少しだけ」っていう層だと思うので、僕みたいに「あれー2個しか載っていないのかーもっと食べたいなー」なんて思わないんでしょう。

進肴

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黒毛和牛ロースの香草焼き 茄子のカリカリ揚げ

さて、メインの肉料理。運ばれてきたお皿に目が釘付けになっちゃってましたが、店員さんの解説では近江牛だったと思います。

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お皿の上には3切れのみ。

ひと噛みひと噛み、溢れ出てくる肉汁を舌でしっかりと受け止めながら味わっていただきました。これこそ美味しいをギュッと凝縮したお肉。牛だけにギュッと...。なので3切れがちょうど良いのかもしれませんね。

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お肉を味わう→茄子の天ぷらでリセットというターンが3回繰り返されてメインは終了。

ちなみに茄子の天ぷらの上にはまさかのパクチーでした。席に案内された時に「苦手な食材はありませんか?」と聞かれたけど、まさかパクチーが登場するなんて思いもしなかった。しかしここは大人の雰囲気。残すわけにもいかないので気合でパクチーを流し込みました。

食事

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窯焚き鰤大根ごはん&山わさび茶漬け 赤だし 香の物

三合炊きくらいの大きな釜に入って登場したのが炊き込みご飯。カメラを構えていたら、店員の方が混ぜる前に写真を撮らせてくれました。

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ブリ大根という名前ですが、大根は沢庵のようなもの。

これが旨いのなんのって!初めてひつまぶしの美味しさを知った時の感動が蘇ってきました。

2回もおかわりして限界まで食べたけど3合もあるので食べきれず残すことに。おにぎりにするか、カバンに詰め込んで持って帰りたい気持ちを我慢しました。くやしい。

「鰤...買えるな。たくあん...買えるな。」と考えていたら、あとは美味しいスペシャルな出汁があれば自宅でもこれに近いものが作れるのではないか!と浮かんだので今度チャレンジしてみます。

水菓子

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時宜のデザート盛り合わせ

店名にもなっている時宜(じぎ)とは、「ちょうど良い時期や状況」という意味。こんな日本語があるんですねぇ。クリスマス直前の時期だったのでパンナコッタと、わらび餅でした。

最後まで美味しゅうございました。

まとめ「僕の知らない料理の世界をもっと知りたい」

「あぁ、僕の味覚も大人になったんだなぁ」

器に盛られた輝くような料理を味わいながらしみじみ感じました。数年前、大学生だった自分にこれらの料理を与えても全然良さがわからなかったと思います。

食材の食感を楽しみ、鼻から抜ける香りを感じ、深みのある味には何が混ざり合っているのかを探りながら食べる料理。誕生日などの記念日にはフレンチレストランに行くことが多かったけど、これを機に和食にもチャレンジしていこうと思います。

...と、気取って書いたけど、翌日食べた800円の味噌ラーメンも超絶美味しかったです、美味しいものは美味しい。その中の1ジャンルとして高級料理というのが存在しているんですね。公園でキャッチボール遊ぶのも楽しいけどディズニー行くのも楽しいよね!みたいな。

ホテル写真あれこれ

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会員制だし僕一人じゃ泊まれないので想い出として(まじすごかった)ホテル内の写真を少しだけご紹介します。まずは外観。

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レストランへと続く通路にあるエレベーターホール。

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客室フロアのエレベーターホール。

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僕が荒らしたベッド。

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なお、部屋は和室+リビング+寝室+浴室と大人5人が楽々泊まれる部屋でした。

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窓からの景色。

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枕元にあったもの。

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BoseのSoundLink Mini IIが部屋に装備済み。すごい。

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浴室。テレビ付きジャグジー付きのお風呂。バスローブが使いやすかったので欲しくなりました。

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朝食ビュッフェ。何もかもが普通にレストランで単品メニューとして出て来るレベルです。いつもの3倍はお腹に詰め込みました。

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おみやげコーナー(というよりコンシェルジュカウンター横の棚)で偶然見つけたのが部屋にもあったバスローブ。「5000円くらいなら買っちゃおうかなー」と見てみたけどそんなワケなかった。

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17,486円なり。

ら、楽天でお手頃なやつを買うことにします。

おしまい。