ものものブログ

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買ってよかったもの、毎日の生活の向上、デジタルガジェットについて、たくさんの写真で紹介するブログです。

初めての寄席に行ってみた!そこは新宿なのに別世界。

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初めての寄席(よせ)に奥さんと二人で行ってきました。

寄席なんか行っても内容全然理解できないんでしょ?と思いきや、全て現代語(歌舞伎みたいな感じではない)だし、江戸時代の笑い話から最近の時事ネタ、三味線や漫談、紙切り、さらには手品まで演目も様々。15分ごとに演者が入れ替わるので「この人のはちょっと違うなー」となっても交代するので大丈夫です。

東京に住んでいるならぜひ一度行ってみたいですよね!街の買い物に飽きた週末は寄席に行ってみましょう。

今回は僕が率直に感じた「寄席」をお伝えします。

実は新宿のH&Mの裏にある寄席

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新宿のH&Mの脇道を進むとそこにあるのは新宿末廣亭。若者たちで溢れる大通りからは想像もできないような和の建物が現れます。

新宿駅からでも歩けますが、最寄り駅は地下鉄の新宿三丁目駅。

同じ通りにはたくさんの居酒屋や雑居ビルやタイ料理屋など、まさに新宿の裏路地という風景です。

寄席には飲食物の持ち込みが可能ということで、コンビニに寄って飲み物とお菓子を買っていきました。※お弁当の持ち込みもOKだけど、昼過ぎに行ったところ誰一人お弁当は食べていませんでした。また、アルコールの持ち込みは禁止です。

初めての寄席にドキドキしながら建物正面にある窓口へ。

僕「えーっと、大人あっ一般ふたつください」

係の人「おふたりで6000円になりますー」

僕「ありがとうございます」

と無事にチケットを購入。一人3000円と映画のプレミア席くらいです。思ったより高くない。

全然知らなかったんですが、寄席は時間による客入れ替えが無いんです。つまり昼の部開演の12時から夜の部終演の21時までいても3000円。好きな人ほどコスパが良い!

この期間の主な演者さん。超有名な方もいらっしゃるんでしょうけど、僕は誰一人存じておりませんすみません。

いよいよ建物内へ

建物内は一切の撮影・録音が禁止です。

チケットを購入したら、入り口で店員さんに渡してもぎってもらいます。

僕が「あのー初めてなんですけど、どのタイミングで入って良いんでしょうか?」と聞こうと口を開くより前に、「こちらへどうぞー」と扉を開いてくれました。案内してくれるのすごく安心。演目の最中でも入場可能です。

建物内は別世界で、どこか温泉地に旅行に来た気分になります。新宿なのにね!

会場内は全席自由席となっていて、1F椅子席、1F畳席、2F椅子席があります。僕たちが訪れた土曜の14時すぎではほぼ満席でしたが、店員さんが目視で空席を管理してくれていて「お二人でしたらこちらの畳席が空いているのでどうぞ。14:45になると休憩が入るので椅子席が空いたら移動しても構いませんよ」と案内してくれました。

実際、僕らより後に来た数名は立ち見していましたし、休憩時間になってもほんの数席しか開かないので狙って移動するのは難しそうでした。(席を離れた人がトイレに立ったのか、会場内のお菓子を買いに行ったのか、それとも退出したのかが判断しづらい)前の方の席を狙うなら開演時間よりも早めに訪れたほうが良さそうです。

他のお客さんは4割が高齢者、4割が中年、2割が若者という感じで意外と20代くらいの若い人もいらっしゃいました。スタバのコーヒーを飲みながら見ていたりね。落語って庶民の間で生まれた文化らしく、現代でもTシャツジーパンサンダルでも見に行くことができます。

で、演目はどうだった?

僕たちが鑑賞したのは

  • 三味線弾きながら歌うやつ
  • 三味線バックで踊るやつ
  • 落語
  • 落語
  • 奇術
  • 講談
  • 落語
  • 紙切り

漫才はなく、すべて1人で演じるものでした。

以下「20代の若者、初めての寄席、落語の知識は皆無」...という僕の個人的な感想です。

 

【会場に入った時に行われていたのが三味線&踊り】

正直なところ、何を歌っているのか歌詞はわかりませんが空気感で楽しめた。生の三味線音が非日常で良い。ただこれが1時間も続いたら僕がおやすみモードに入ってしまうけど10分程度という短時間で次の演目になるので、テレビのザッピングのように「ちょっと楽しむ」ことができます。

 

【落語】

舞台におじさん(おじいさん)が出てきて話しだしたのは「先日トランプ大統領が北朝鮮との会談をおこないましたねー。」とまさかの国際時事ネタ。最初から古典落語の本題に行くのではなくて、マクラと言われる導入部分だそうで。世間話の小話をしていたのが、いつの間にか古典落語に入っていくスムーズさに驚きました。

物語が進んでいって、最後にオチ。常に笑いが起きるわけではありません。ところどころクスクス...という感じで、吉本芸人の漫才のように大声でハハハハ!な感じでは無いわけです。(フランスのロマン映画とハリウッドのアクション映画の違いみたいな)

最後のオチも『今度はお茶が怖いっ。』と突然終わったりします。そこまでの流れを理解していて、なにがどう面白いのかを把握していないと「え?なになに?」という感じになることも。

僕としてはこの雰囲気が好きなのですが、勢いが良くて、誰にでも分かる現代のお笑いに慣れていると物足りなく感じるかもしれませんね。

この日の寄席で一番ツラかったのが、大御所っぽい落語家さんの声が小さくて、耳を澄ましても聞き取れない箇所があったことです。会場にはマイクもスピーカーもあるんですが、それでも小さい。音量上げられないのかな?他の高齢のお客さんには聞こえているのかな?

 

【奇術】

「てじなーにゃ」で有名になった山上兄弟の弟さんがピンで出演。「普段は兄が手品やるもので...笑」と言っていて、すごい手品というよりはギャグメインの手品でした。かといってマギー審司さんのように笑いポイントがあるわけでもなく...。ずっと落語続きだと疲れてしまうので息抜きタイムみたいなものかもしれませんね。うーむ。

 

【講談】

ハリセンをババン!バンバン!と叩きながら流暢に物語を進めていく芸。今回のお話はフランスが舞台のオペラLa traviata(椿姫)でした。こんだけ和風な舞台でまさかのフランス物語!女性の講談師さんが、物語中の役者のセリフとナレーターを同時に話していくのですが、テンポが良くて聞き入ってしまいます。合間にギャグ要素を突っ込んでくるあたりも楽しい。

 

【紙切り】

紙とハサミで形を作るやつ。馬だったり、舞妓さんだったりを上手に作りあげていきます。お客さんに話しかけてお題をもらって切る、というのがあるのですが前列に座っていたおじいちゃんが出したお題が「日産の元会長ゴーンさん」でした。断ること無くゴーンさん風の横顔を切り出して拍手喝采。切っている途中は割と無口になってしまうようで、三味線のBGMを聞きながらお客さんが静かに見守る感じでした。

まとめ「僕はもう一度行きたいと思った」

昼の部が終わる16時30分。区切りがよかったところで外に出ました。(30分待てば夜の部が始まるので見続けることもできます)

全体的に大爆笑はないものの、じわっとクスッとくるのが楽しい。なによりライブ感があるのが新鮮。

ちなみに奥さん曰く「両親が来たら紹介してあげたいと思ったなー」とのことでした。言い換えれば「一度で良いや」的な。確かに僕たちの年代でハマる人は少数そうですね。

今回僕たちは最後尾の端っこからだったので、次は早めに行っていい位置から見てみたい。近々、浅草演芸ホールに行ってみることにします!

以上、はじめての寄席に行ってきたレポートでした。