日常は何の前触れもなく崩れ去る。
失って気づく、当たり前に存在していたありがたさ。
「あのとき、ほんの一手間を惜しまなければ良かったのに」と悔やまれるばかりです。
今回はそんな思いを忘れないようにするための記事です。
ウィンドウズからの"さようなら"
「仕事も終わったし、趣味の作業するぞー!」と、僕はいつものようにデスクトップPCの電源ボタンを押しました。
ん?あれ?起動に失敗した?まぁたまにはそんなこともあるよね。再起動したら何事もなく起動するやつだよねー。
えーと、ナニカガオカシイ。
何度再起動しても失敗してしまうのです。
流れ落ちる冷や汗。
こんなときこそ焦らないのが重要。
トラブルシューティングから修復モードっと。
あーー、えっ?
システムの復元をするしかないかー。数日間のデータは消えてしまうかもしれないけど仕方がない。前の状態に戻りそう。
"システムの復元を使用するには、復元するWindowsのインストールを指定してください。"
いや、復元したいのに復元データが無いという...。
その他の修復も試してみたけど、粗い解像度のエラーダイアログが表示される虚しさ。
Windowsの更新をしようとしても"問題が発生しました"。
あーもうこの流れはやばいぞ。
このブルーのWindows画面と戦うこと3日間、合計6時間。
もうどうしようもない。瀕死の重傷です。復活は...無理だ。
データのレスキューを試みた
Windowsが起動しなくてもHDDに入っているデータだけは取り出したい!
これまでに開発したプログラムのコードとか、作った3Dプリントのデータとか、Illustratorのデータとか、デスクトップの上に保存していた大量の写真データとか。せめてデータだけでも...助かっておくれ。
どうにかできないかとネットで調べたところ、WindowsではなくUbuntuをOSとして起動することでHDD内のデータが救えることがあるという事がわかりました。すぐにAmazonでUSBメモリーを購入して、Ubuntuを入れて起動してみることに。
おぉ。起動したUbuntuOS。
これで、接続されているディスク内が見れるかも...と覗いてみたのですが、ダメでした!!!
ディスクチェック的なコマンドで色々と見てみたり
パーティションの復旧とかを試してみたけどうまく行かず。
というかディスクシステムに対する僕の知識が不十分で、ネットに書いてあること以上の試行錯誤ができないのです。
ざっくりした体感では
- SSDとHDDのパーティションが壊れてしまっていて、OSから正常に読み取ることができない
- 以前のWindowsのセットアップ時に、FuzeDriveっていうソフトウェアでSSDとHDDでハイブリッドな仕組みを組んでいたおかげでHDD単体ではデータが拾えない。
- あと、たとえSSDにアクセスできたとしても中のデータは暗号化されていてそのままでは閲覧できない。Windowsのキーが無いと復号化できない。
という事が想定されました。もう打つ手がありません。
最後にもう一度だけWindowsを起動してみるか。
アーーー。Windowsの修復画面サエ、デナクナッチャッタァ。
ここで諦めがつきました。
もうこれ以上粘っても改善しない。
さようなら僕のデータたち。
Windowsを初期化する。渋々ね。
ノートPCでWindows10のセットアップデータをダウンロードしてUSBメモリに書き込みます。
デスクトップPCにUSBメモリを刺して、再インストールの手順へ...。
うぅ...。ぐすん。ぴえん。
ここでHDDとSSDをフォーマットしてすっからかんの状態に戻しました。ばいばい。
フォーマットが完了。
もう戻れないところまで来てしまえば、あとは進むだけ。
無駄な希望が消え去ったことで、どこか清々しい気分です。
あれ、なんだろう。ぽろりと眼から流れ落ちるものは。
ハーイ。まっさらなWindowsに戻りました。
くっそー全部消えちまったぜ!
この経験を今後に活かすことができる
悲しんでいては前に進めません。
この大事故を通して、今後どう動くかが重要です。
守るべきデータは何だったのか?どう管理すれば良いのか?について考えることで、Windowsが起動しなくなるという事象が再発した場合の被害を最小限に抑えられるようにしますよ!