僕には「お絵かきブーム」が定期的に訪れます。
このブログをやっているおかげで、絵を描く機会は意外とある。たいていはDIYの図解用だけど「あーもうちょっと上手に描くことができればなぁ」っていう欲が出てくるんですよね。
小学生低学年の頃は『絵の教室』に毎週通って水彩画などを描いていたんだけど、その頃は上達というより、書きたいものを描く。何を描いても褒められるという、今思えば技術力なんてどうでもよくて単に表現力を伸ばすための習い事でした。
何がきっかけだったか忘れたけれど、高学年になる前には通うのをやめたわけです。小さい頃は自由に想像力を働かせて描いていて、ゲーム画面を描いて妄想で遊んでみたりもしましたね。でも中学生頃になると、絵自体に理由が必要になってきて、周りにはもっともっと上手に描くことができる人がいる事に気が付き、いつの間にか絵を書くこと機会がほとんど無くなってしまいました。
そして大人になった今は、ブログに載せるための説明図を描くことがある。そのために練習してみる。練習はしてみるんだけど、劇的に改善するはずもなく、どこかで上達の限界を感じて一旦心が折れる。それからまた半年くらいすると「いやいや、やっぱり上手に描けるようになりたいぞ」っていう思いがまた浮かんでくるのです。その繰り返し。
せっかくなので今回はその『お絵かき熱』が高まったここ2ヶ月間に描いた絵を公開してみますね。あくまで試行錯誤の練習結果なので中にはまぁ酷いものもありますが、それもまた記録としてはありでしょう。
物体・似顔絵・イラストを彷徨う僕の様子、下手っぴの恥晒しのはじまりはじまり。
単純な図形から着手した
とりあえず描いてみた立体の物体。
クロスハッチングっていうものがあることを知りました。影部分を線の網掛けで表現するやつ。ただまっすぐな線を引くことでさえ難しくて、曲がっていっちゃうんですよね。
立体に対しての影のでき方を模索してみたけど、結局はフィーリングで描くことしかできないので、たぶん影のかたちは変なまま。それでも、影があるだけで立体感は表現できると思う。
器っぽい半球とか、モシャモシャのマリモみたいなやつとか、おばけとか。
陰影の陰と影の違いを知りました。物自体にできる陰と、物によって地面とかにできる影。たぶんそうだったと思います。
立方体はできてもフランスパンみたいな複雑な形になると、どこに陰ができるのかが理解できなくなってくる...。だってフランスパンの凹みについて真剣に観察したことなんてないですもん。
帰り道の通勤電車に揺られながらとか、リビングのソファでコーヒーを飲みながらとか、眠る前の布団の中で...とかとか、とにかく時間があればiPadとAppleペンであーだこーだ色々と試行錯誤を繰り返していました。
一度ハマると平日の僅かな時間にでもやりたくなっちゃうんですよね。僕のお絵かき熱は有限。冷める前に少しでも上達したい!
単純なイラストでもハッチングで陰っぽくしてみると雰囲気が出てきました。
二点透視図法
iPadアプリであるProcreateにアイソメトリックや二点透視図法を描くためのガイド機能があることに気づいたので試してみました。定規を使って角度を測ったような線が簡単に描くことができる機能です。
上が切れちゃったけど、こういう図をパパパーッと描けるようになったから、DIY時の完成予想図なんかもすぐに作ることができてイメージしやすくなりそう。
線は使わず、面の色だけで作ってみるとこんな感じ。
そのまま黒背景に白線にして、手書き線の緩さをだしてみた。
これは二点透視図法、役立つときは意外となさそう。
左上のレゴハウスみたいなやつとか、真ん中の算数の問題に出てきそうなやつも描けるようになったけど、だんだん飽きてきて右のいちごっぽいものを描きました。
陰影で立体感を。
色を重ねるテスト。
うちにいるペンギン。
「溶ける前に描ききるぞ!」と食べながらやってみたガリガリ君。
色を選んでみると案外薄いんですね。角ばっているところに照明が反射していて白くみえるんだー。黒い枠線を書かなくても立体感を出せるんだー。ってなって、陰影とハイライトによる立体感を探ってみました。そうか、ハイライトか!
なるほど。ただの赤丸を書いてからshade, highlight, shadow を書き加えるだけで立体っぽくなるですね。赤血球みたい。
この頃に本屋で見つけた『観察スケッチ』の本を見て描いてみたくなりました。モノのイラストなんて最高に憧れる!
角が丸っこい立方体ってどんな感じに描くんだろう?と思ってMacの充電器を描いてみた。半分くらい壁に埋まっているのは、下書き時に「2つの角が描ければ角丸のコツつかめるでしょ」って怠けたからです。もう片方の角を描くのが面倒なので壁を作って埋めました。
陰影だけだと角丸感が伝わりづらいけど、それぞれの面をまたぐ線を書き込むことでカーブ感がわかりやすくなるのかな。
さらに丸っこいものを描いてみた。左上のスプーンは凹み具合を表現しきれずに失敗。本当はもっと薄くて口当たりの良さそうなスプーンなんだけどレンゲみたいになってしまった。
PS4のリモコンみたいに細かなボタンがたくさんついていると描くのにも時間がかかりますね。どれもペタっとした質感。
こういうぷっくらしたものは形を取るのが難しい...。
会社から帰る電車内でつり革を描いてみた。
リボン状になった部品のカーブ感が難しかった。どこに影ができるのかとか、他の部品に対する付き方はどうだとか、シンプルな形状でもいざ描こうとすると大変ですね。
右側はふわっとしたものの陰を描いてみたくて試したティッシュと布。実物を見ながら描いているのですが、まぁ〜難しい難しい。ティッシュは真っ白だ!と認識していたけど、陰ができることでグレーになったり黒になったり。服のシワなど、くにゃんってなっている陰の付き方はいつかまた改めて勉強する必要がありそうです。
充電器を描きかけたんだっけ。色を塗る前の下書きの時点で形がおかしかったようで、描きかけで挫折しました。
半透明の青ペンで塗り重ねることでグラデーションを。でもここまで来たら普通にグラデーションツール使っちゃうのが良いですかね。
革財布を描いてみた。それなりにそれっぽく見えるかな。
机の上に合った化粧品とiRing。
油絵みたいな水彩画みたいな
この頃に西洋美術にも興味を持って本を読んだり、美術館でホンモノを見てきたこともあり、リアルへを求めてみようとなりました。
右の写真を見ながら描いてみたもの。ワインを入れるおしゃれ雑貨。デカンタっていうんですっけ?(飲まないから分からない)
金属の反射具合、ワインの波打つ感じ。透明なガラスの質感。そのへんを意識してみました。あと、そもそもの下書きのバランスが間違っていて、写真より高さが低くなっちゃいました。最初が大事。
こちらは銅のクリップ。実際に描いてみて分かりました。リアルに描ける人はめちゃすごいんだって。なーんか歪な形になっちゃうんですよ。うまくなるには、まず鉛筆だけでデッサンとかやるべきなのかもしれない。
布の陰影に挑戦。
ひとつ描くのに数時間かけている割に上達を体感できなくなってきたので、他の分野にも手を出してみることにしました。
人の顔。描き上がったものを眺めてみると、下手すぎて違和感がある。でも「じゃあ修正しよう」と手を付けてみても違和感は無くならない。なぜなんだ!!
ということで後半に続きます。