家に執事がいるみたいに、声だけでアレコレできる未来が近づいています。
ということで、先日ついに日本で先陣を切ったLINEのスマートスピーカーを手に入れました!良いところも悪いところもたくさん、これからの成長に期待のデバイスでした。
スマートスピーカーって?
簡単にいうと、iPhoneのSiriみたいなやつが入っているスピーカーを「スマートスピーカー」って言います。
現在、世界的にはAmazonがずば抜けて売れていて、次いでGoogleが市場を攻めていますが、日本国内ではまだ発売に至っていませんでした。
そんな中「他社が出す前に日本で発売してシェアを確保しようぜ!」と(たぶん)考えて先行発売されたのが みんな大好きLINEのスピーカー「Wave」です。
先日オンラインで売られた先行発売版は1万円、この秋の公式発売版は1.5万円です。
ちなみに先行販売版は3日程で売り切れました。
できること
先行発売版で機能が制限されている、現状のClovaができることがこちら。
- 曲の再生(LINEMusic)
- 天気予報
- アラーム
- 挨拶程度の会話
今後の公式発売に合わせて機能解放される予定です。
- LINEメッセージ読み上げ
- 赤外線リモコン機能(エアコンとかテレビとか操作できる)
- ニュースの読み上げ
- スケジュール管理
2017-10-25追記
いつの間にか色々と機能が増えていたようです。成長していくの良いですね!
最新情報は Clova公式ブログ に記載されています。
開封しよう!
実はこのWAVEが到着した次の日から僕がタイ旅行に行っちゃったので、WAVE熱が冷めてからの開封となりました。
というか、本当は7月中旬あたりから発送開始だったのが二度も延期(しかも延期のお知らせが直前まで来ない)という状態だったのもあって感情的にはマイナスからのスタートとなりました。
段ボール箱が届きました。
思ってたよりもずっしりしています。
フタを開けるとWAVEの文字が見えます。
最近よく見るシンプルパッケージでなかなかオシャレ。
お手紙付きでした。
ちなみにスピーカーの名前がWAVEで、中の頭脳がClova(クローバ)っていいます。
「iPhoneにあたるものがWAVE、SiriにあたるものがClova」みたいな。
「遅れてごめんね。一緒にクローバを育てていこうね。」
そんなメッセージが書かれていました。
お盆休み前後に大変だったろうに、LINEのエンジニアの皆様お疲れ様です。
ちょっと優しい気持ちになれました。
場合によっては売り飛ばす可能性も感じているので、かなり慎重にペリッと開封していきます。
- マイク4個ついているよ
- ムーディーなライトついてるよ
- スマートホームコントロールできるよ(後日対応予定)
- バッテリー内蔵で持ち運べるよ
- Bluetooth対応よ
簡単な紹介でした。
箱の中に箱。マトリョーシカ箱。
なかなか珍しく、ポッキーの箱みたいなぺりぺりが付いていて、開封済みであるかが分かるようになっています。
箱が壊れるのが残念だけど、開封済みかを判別しないといけない理由があるのかな。
いよいよ初対面。
クリスマスのプレゼントを開ける時みたいに楽しい瞬間です。
「うぉーーー!」ってなります
クローバ、無駄がなく美しい姿。
上から。
ボタン類もタッチパネルなっていてSFチックにまとまっています。惚れた。
とりあえず箱から出して記念撮影。保護カバー付いたままでした。
WAVEの足元にはまたもや小さな箱が。
中身は充電器とケーブル。
ペライチの説明書も付いてました。
ケーブルは布っぽいのでコーティングしてあって、断線しづらいやつです。
クオリティ高め。
WAVE専用のコネクタだったのがとても残念。
汎用性のあるUSB-Cとかにして欲しかったなぁ。
WAVEのおしり(裏側)です。
机に傷がつかないように広めにクッションが配置されているのは嬉しい。
ここでやっと保護フィルムを脱がせます。
高級スピーカーみたいな布張りで、インテリアとして机の上においてあっても美しく感じられます。1万円には見えない質感。
ずっと撫でていたいけど、ゴミとか埃とかが付着しやすそうなのでこのくらいにしておきましょう。
サイズ感
おなじみiPhone7と比較してみました。
見ての通り結構デカい。
重さも998gあるので、気軽に公園に持っていくというより「部屋から部屋へ持っていく」という感じですね。
いよいよセットアップ
電源をWAVEに接続します。
コネクタとボタン周りもめっちゃ高級感ある!
ひ、光りました!
UFOみたいにピカピカしてます。
WAVEが起動するだけで超近未来感!
ミュートボタンと電源ボタンも光ります。
「美しい。」
しばらく待っているとWAVEが起動完了して初期設定待ち状態になります。
せっかくLEDが綺麗なので部屋の照明を落としてみました。
もう立派なインテリア。
ここの光り具合がこれまたいいのです。
まるでクローバに命が芽生えて、深呼吸をするようにオレンジの光が瞬きます。
うちのリビングが超ムーディな空間になりました。
とここまでは順調だったのですが、セットアップに手間取る手間取る...。
アプリを通してWAVEの初期設定を行うんですが、これがなかなか繋がらない。
途中でため息が出るほど焦らされまして、10分くらい試行錯誤してなんとかやっと繋りました。
つづいて、WAVEが接続するWi-Fiを選択しました。
これにて初期設定完了!
現状のところ、1スマホに対して1WAVEという紐付けとなっています。
WAVEを購入すると6ヶ月間のLINEミュージック無料コードが貰えるのですが、(僕はGoogleMusicに契約済みでLINEミュージックは不要なので)彼女のLINEアカウントで登録したかったので、この後再度彼女のスマホでWAVEの初期設定を行うこととなりました。
Bluetooth経由でスマホの音楽を流してみる
「クローバ、Bluetoothペアリングを開始」というとペアリング待ち状態になるので、スマホからWAVEを選択することでBluetoothで接続できます。
とりあえずWAVEからの音を流してみました。
- 高音が良いクリアに聞こえる!
- 低音は机に置いた腕で感じられるくらい響く。
本体がデカいだけのことはあって、かなり良い音で鳴り響きます。
スピーカーが1個なので広がり感は薄いものの、1万円(先行体験版)でこの音質なら大満足です。
デザインの良さとLEDの光り具合のオシャレさで満足度倍です。
クローバの物理的にここがダメ
開封時に「かっこいい!」と思ったこの上部のボタンたちですが...
フラットになっていてタッチすることで反応するボタンなのです。
なので「音量+ボタンを目視で確認してからボタンに触れる」という動作が必要となってなかなか面倒。
せめてボタン部分に凹凸があれば良いんですけどね。
しかも本体が完全に丸いのでどこにボタンがあるのかの判断がつけづらいんですよね。いちいち見て確認しなきゃいけない。
デザインを優先して使い勝手が落ちているように感じました。
目印用に、自分で透明なシールでも貼っちゃえば良いんだけどね。
肝心のクローバの能力徐々に増えています。
2017/11/27 追記
先行体験版を購入してからだいぶ経って機能が続々追加されています。頻繁に追加されるという面では他社よりも頻度が高いので楽しめます。詳しくはClova 公式ブログにてどうぞ。
Siri的なAIのクローバさんですが、先行体験版という事もあってか正直まだまだです。
先行体験版では
- 天気
- アラーム
- 音楽再生
のみに機能制限されています。
正常動作の例としては....
- 「クローバ、今何時?」→『23時5分です』
- 「クローバ、明日の天気は?」→『あした2日の東京都の天気は晴れでしょう。最高気温は27℃最低気温は22℃の予報です。』
- 「クローバ、ショパンを再生して」→ 再生開始
機能制限のせいなのか、本来の力が足りていないのかは不明だけどイラっとさせられる一面もあります。
- 「クローバ、aikoの曲を再生して」→10秒沈黙...何も起きない。エラーなのかも不明。
- 音楽を再生中に「クローバー、最初から再生して」→『至らないところがあったようで失礼しました』と言って曲の初めから再生してくれなかったりします。
- Bluetoothでスマホの曲を再生しているときに「クローバー、この曲名は?」→『音楽が再生していません。ミュージックの機能で再生中にお尋ねください』
などなど、想定した動作をしてくれなかったり、レスポンスなしでエラーになったりします。
正常に再生できるときでも、「oxの曲を再生して」→『......(無言)』→音楽再生 というように、正常に認識できているのかが今ひとつわからないのが難点。
理想では「oxの曲を再生して」→ 「かしこまりました。oxを再生します。」→ 再生 という流れです。
画面表示が無い分、音声でのレスポンスをもっとちゃんとしてほしい。
今後のアップデートでうまいこと対応して行ってほしいですね。
ちなみに現状では、呼びかけキーワードとして「クローバ」か「ジェシカ」どちらかの選択しかできません。
「山田くん、音楽を再生して」という感じに、呼びかけキーワードを自由に設定できるようにしてほしいところですね。
まとめ「他社にない赤外線リモコン機能内蔵に期待」
まだ先行販売で機能が制限されている状態ですが、Siriに比べるとかなり粗が目立つ状態です。
日本語の読み上げイントネーションも明らかにおかしいことが多々ありました。
今後は各社からスマートスピーカーが続々発売されることが発表されています。
時期は未定だけど、中には日本国内での販売予定のものもあります。
現状世界的にはAlexa搭載のAmazonEchoが70%以上のシェアなので、LINEがこれと戦うのもかなり難しいかと...。
いや、アジア(の一部の国)で強いLINEなら開発コストかけてでもなんとか戦ってくれるのではないかと期待しています。がんばれエンジニア!
とりあえず、WAVEの機能制限が解除されて音声でエアコン付けられたり、APIが公開されれば公式とはまた違った使い方を出来るようになるかもしれないですね。
(最悪Bluetoothスピーカー&アラームとして、寝室で使うくらいはできそうです。)
と文句はいいつつも「WAVE本体にLINEミュージック半年無料付き」で1万円だったので元はとれるかと思います。
追記:
一言「クローバ、ショパンを再生」っていうだけで曲をかけられるので、土曜の朝にショパンを流しながらブログを書く事ができる優雅な時間を過ごせています。
これまでもスマホから再生すればショパンを流すことができたんですが「一手間でも楽になることでライフスタイルが変わっていく」という事自体がスマートスピーカーで得られる便利さなのかなと感じました。
2017-10-25追記:
「クローバ今日の天気は?」と、クローバの後に間を置かないで早口で話しても聞き取ってくれることに気づきました。これってかなり便利。クローバ...の後に緑のLEDが点灯するのを待っていたので「おっそいな」ってイライラしていたけど僕の使い方が良くなかったんですね!
あとはTVからの音による誤起動と、IFTTTなどとの連携がきたら使える子になってくれそうです!
以上、新しいもの好きとしては買わずにいられなかったWAVEの紹介でした!