ついにプロポーズの時。これまでで一番緊張した日。
ここまでの流れとともに紹介します。
これまでの内容
いよいよ自宅からプロポーズの舞台となるレストランへ向かいます。
ちなみに今夜と明日の予定がこちら。
- 自宅を出発 ← いまここ
- 駅に到着
- 美術館へ移動
- 食事開始
- プロポーズ
- 六本木のホテルに宿泊
- 翌日の早朝に成田空港からタイ旅行
そして、ここまでの計画の経緯はこちらです。
目次
- これまでの内容
- 目次
- 電車内でもイメージトレーニング
- 国立新美術館に到着!(三日連続)
- プロポーズの瞬間を残しておくための準備
- 離席してトイレに向かいます
- いよいよその時
- プロポーズ後も感動が待っていました
- まとめ「人生で一度のプロポーズ。自分が納得いくまで計画して、勇気を出して実行しよう。」
- そしてまた新たな日々が始まるのです
電車内でもイメージトレーニング
「下見も指輪も手紙も準備は万端!」と覚悟を決めて、夕陽が射し込む電車に乗り込みました。
意外だったのは、思っていたより冷静でいられたこと。むしろ今朝の寝起きの時より落ち着いています。
「ちゃんとプロポーズできるのか?」という緊張の反面「今この瞬間も、プロポーズ前の緊張として一生の思い出になるんだなぁ」っていうワクワクさを感じていました。そうやって無意識に冷静さを保って、緊張を抑えていたのかもしれません。
座席に座った彼女の向かいに僕は立っています。
あらかじめ撮っておいた手紙の写真をスマホで表示して、何度も心の中で読み返しました。「うまく伝えられるかな。ちゃんと話せるかな。」そうやって練習を繰り返していると、あっという間に四ツ谷駅に到着しました。
緊張しているときは時間が短く感じますね。
本来はここから電車を2度乗り換えて六本木駅に向かい、そこから少し歩いて国立新美術館まで行くのです。しかし今回は「プロポーズをするためにレストランを訪れる」ということもあって...
初めてのUber!(タクシー配車サービスみたいなもの)
「前から使ってみたかったんだー」というのを理由に、今日は特別に送迎です。
アプリから連絡して駅前に迎えに来てもらい、黒塗りのアルファードに乗って都会の道路を走り抜ける間も、僕の頭の中はこの後のことを考えてフル回転。彼女に悟られないように窓の外を眺めているフリです。
こうして走ること15分、国立新美術館の真ん前まで送ってもらいました。
(まだ新宿や六本木の周辺でしか利用することができませんが、ハイヤーを使うといつもとは違う特別感を演出できるのでおすすめです。)
国立新美術館に到着!(三日連続)
一昨日は誤って休館日に来てしまった。昨日は下見に訪れました。なのでもう慣れっこです。
美術館の正門からレストランの入り口までは、下見の時にお会いしていた店員さんが案内してくれました。
(もちろん初対面な雰囲気でね!)
「うわー綺麗だねーさすが美術館!」というセリフを口にしながら建物内へ。
8月末のこの日は熱帯夜。とても暑い日でした。
美術館近くまではTシャツで向かって、美術館の正面で白い襟付きシャツを羽織ってレストランに似合う服装にする予定でした。
...その予定でした。
しかしプロポーズのことで頭がパンク寸前な僕。
その結果がこちらです。
まさかの白Tシャツのまま!
おしゃれなフレンチレストランにユニクロのスヌーピーTシャツで訪問するというまさかのミスをしたのでした。襟付きシャツにアイロンまでかけてカバンに入れて来たのにね!
店員さんの間で「店長〜。あの青年Tシャツで来店してきましたよー。」って言われていたかもしれませんね。
いやぁ、入り口で服装NGで止められなくてよかったです。
こうして来店が許可された僕たちは店内へと進みます。
席に案内されてみると...
「えっ、貸し切りにしたんだっけ?!」
そう思ってしまうくらいの空席なのです。
広々としたレストランの中には僕らともう一組だけでした。
「人目が多いとプロポーズしづらいなぁ」と思っていたので、木曜の夜に予約して正解でしたね。
僕は彼女より一歩先にテーブルにたどり着いて、さり気なく窓側の席をゲットします。
そう、彼女の席は通路側である必要があるのです!店員さんとのやりとりが彼女の視界に入らないように、通路に背を向けてもらう計画でした。うまくいきました。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
席について記念撮影をしました。
美しい建物の中、広々とした店内でゆったりとした時間が流れます。美味しく料理を食べる彼女と、ドキドキが止まらなくて食事どころじゃない僕。
こちらが本日のメニューです。それぞれ好きなものを組み合わせてフルコースを選択できるアラカルトなタイプでした。
ドリンクはシャンパンを注文しました。
僕はアルコールが得意じゃないのですが、緊張のせいか飲めないのにグイグイ飲んで足元がふらつきそうでした。危ない危ない。
プロポーズという大切な場なのでアルコール量には本当に、本当に気をつけましょう。(なんならノンアルコールがおすすめです)
彼女が選んだ前菜は「季節野菜の美食家風サラダ」。
一口貰いましたが全ての味のバランスが絶妙でめっちゃ美味しい。香りを楽しむ程度のフォアグラの量がちょうどいい。
僕が選んだ前菜「フランス産エスカルゴ」。サイゼリヤで見たことあったけど、食べるのは初めてです。
「プロポーズするぞ!」っていうチャレンジャーな精神状態だったのでメニューもチャレンジしてみました。人は極度な緊張感に襲われると思いもよらぬ選択をするのですね。
次にエスカルゴを食べる機会があればこの日を思い出すことでしょう。
次は魚料理。カサゴのなんとかです。
「魚料理の後は肉料理、肉料理を食べ終わったらいよいよその時...。」
そう思うと料理の味なんてどうでも良くなってきます。ただただ、目の前にある食物をお腹に入れるのみです。
明日からの海外旅行について話しながら、和気あいあいと食事を進めています。 緊張が彼女にバレないよう平常通りの感じを頑張って振る舞っていました。
(しかし帰り際、店員さんに「すごく水飲んでいらっしゃいましたねー。見ていて緊張感が伝わってきましたよ〜」と言われました。こっそりチェックされてたか。えへへ。)
そしてメインの肉料理。「おいしいかったです。」感想は以上です。
「これ食べ終わったらついに...ついにその時が来るのか!!」それしか頭になくて、プレッシャーが半端なく襲ってきていて、詳しい味を覚えていません。
ドラマで見るプロポーズってみんな格好良くスマートにやり遂げているけど、実際やってみるとそんなスムーズには行きませんね。
肉料理を食べきりました。
店員さんにも今日プロポーズすることを伝えてあるので、もう実行するしかない!「やっぱり今日はやめて今度にしようかなー」っていう逃げ道を自ら塞いでおいてよかったです。店員さんに伝えていなかったら、もしかしたら弱気になっちゃったかもしれません。
いよいよ動きだすとき、頑張れ僕!
プロポーズの瞬間を残しておくための準備
月9ドラマ主演の俳優も顔負けな演技力を発揮して、彼女にあらかじめ決めていたセリフをさりげなく伝えました。
「あーそうだー。次はデザートが来るから、来たら一緒に写真取ってもらおうかー。」
それを口実にして、計画しておいた位置にカメラを配置しました。
- 広角レンズを取り付けたミラーレス一眼
- 360度撮影できるTHETA S
- 胸ポケットに装着したアクションカメラ
事前の下見で、カメラをテーブルに置く許可をレストラン側に頂いていたので遠慮なくセッティングできました。やっぱりプロポーズに事前準備は大切です。
しっかりと自分たちが映り込むような角度でカメラを設置して、バレないように録画開始ボタンを押してトイレに向かいました。
プロのカメラマンの協力があればいいんですが、現実的には自分一人だけでなんとかしなければなりません。
といっても、アクションカメラは1万円以下で購入できるし、ミラーレスカメラの代わりにiPhoneを三脚に設置して録画しておくのでも十分綺麗に映ると思うので、プロポーズ計画中でこの記事に行き着いた方はぜひ検討してみてください。
本当に貴重な瞬間を記録できるはずです。
離席してトイレに向かいます
肉料理を食べ終わって皿が引かれたのをきっかけに、指輪と手紙が入った袋をさりげなく取り出して「ちょっとトイレ行ってくるねー」と言いつつ席を立ちました。
(実はこの日の朝から「ちょっと今日お腹の調子が良くないかも」とぼそぼそ伝えるというつじつま合わせをしておきました。)
レストランの入り口に向かうと、昨晩相談した紳士的な店員さんが待っていてくれました。落ち着いた声で一言「どうぞ。」と預けておいたスーツを渡されます。
「どうぞ」 の一言だけだったけど、「焦らず頑張ってきなさい。」というような雰囲気を感じました。ありがとうございます。がんばりますっ!!!!!!
レストランを出て通路の先にあるトイレに早足で向かいます。
緊張で手足が震えます。
「これ自分の手じゃないだろっ」ってくらい震えます。過去にこんなに緊張したことがあっただろうか...。(今思い出すだけでも手が固まってくる)
あまりトイレ内で時間をかけていられないので、とりあえずスーツに着替えます。
事前に準備しておいたアクションカメラを装着。そして録画開始。
(アクションカメラに小さな三脚をつけて、スーツの胸ポケットに差し込みました。どのくらいの角度にしたらいいか、映り具合は大丈夫かなども事前に自宅でチェック済みなのです。準備万端)
顔の表情もこわばってきてヤバイ。
ここからプロポーズ完了まで動画を撮ることができました。さすがに動画の公開は恥ずかしいので、静止画として切り出してブログに載せていきますね。
鼓動がドックンバックンしてます。
「大丈夫、できる、大丈夫、できる、手紙を読んで伝えるだけ。できるできる。できる!」
そんなふうに口に出すことで自分を落ち着かせました。
...準備は完了。
最後に、彼女の元に向かう前に、スマホでこれまでの四年間の二人の写真に目を通しました。15秒ほどスクロールして思い出を振り返ります。大丈夫。きっと大丈夫。
ネクタイを首元までしっかりと締めて、不慣れなスーツ姿の僕は、ついにトイレを出まます。
落ち着いて一歩一歩堂々とした足取りでレストランに戻ります。
いよいよその時
着替えた服は入り口で預かってくれました。
席まで向かう途中、昨日お会いした何人かの店員さんは軽く笑顔を見せてくれた気がします。しかし、その時の僕には笑顔を返す余裕なんてありません。
そっと彼女の背後までたどり着きました。
「ooちゃん。」
そっと名前を呼びかけました。
声小さかったかな...不安になりもう一度。
「ooちゃん!」
「えっえっ?何っ?」
さっきまでTシャツだった僕がスーツ姿になっているのを見て、状況が読み込めない彼女。(驚かせてごめんね。)
「伝えたい事があるので聞いてください。」
という出だしで、震える声を抑えながら手紙を読み上げました。
急がないようにゆっくり、彼女の顔を見ながら、笑顔で読む。...そう意識しながら何度も何度も練習していたのに、本番となると声も手も震えるし、焦るし、緊張しまくりました。
準備もしたし、イメトレを重ねても震えたってことは、僕にとってのプロポーズというものはこういうものなんでしょう!今の自分の力を出し切ったので満足です。
時間にして1分、なんとか手紙を最後まで読み終わりました。
彼女の手を握りながらひざまずきます。
"プロポーズ ひざまずき方" でどっちの足を曲げるのかまで調べていたけど、もうそんなことどうでもいい。僕の意識は100%彼女に向いています。
スーツの右ポケットに忍ばせておいた指輪の箱を取り出します。
一度深く息を吸ってから「愛しています。結婚してください」と伝えました。
彼女から「はい。」の返事を貰った瞬間
「あっ..プロポーズできた!成功した!!!」
と一気に緊張の糸が緩んで彼女と二人で笑い合いました。
ひざまずいたまま、彼女の手をとって薬指に指輪をそっとはめます。
これにて、僕のプロポーズは完了しました。
後ろのテーブルに設置しておいたカメラではこのように撮影できていました。画角といい、背景といいバッチリだと思います!
こうして「ドーナツ計画」は無事完了。
緊張感に襲われすぎて疲れ果てました。
僕も向かいの席に戻ると、店員さん一同から「おめでとう!」と書かれたデザートプレートとお祝いの言葉をいただけました。
帰り際にはあのクールなおじさん店員さんが「(休館日含めて)二度も下見に来てくださったんですよ。お幸せに。」と笑顔でネタばらししてくれました。めっちゃいい人じゃん!
レストランの皆さんとってもいい方でした。本当にありがとうございました。
プロポーズ後も感動が待っていました
ちょっと照れくさい雰囲気のままレストランを出ました。
そこから10分ほどの距離にあるホテルへ二人で歩いて向かいます。(翌日からタイ旅行なのです)
「翌朝に成田空港へ行くし、長時間滞在しないから眠れればそれでいいや」となんとなく選んだのが、オープンして間もなかったビジネスホテル 「レム六本木」です。
国立新美術館から徒歩で10分、ちょうど東京ミッドタウンの向かいに位置しています。
チェックインを済ませてホテルの部屋へ入るとそこにはなんと...!
「どうだ!これぞ東京の夜景!」という最高に美しい夜景!
ただただ、感動です。
しかもですよ...
4年目、彼女と初デートした日の食事後に寄ったカフェが部屋から見えたのです。本当に偶然。
まだ他人同士だった2人。初めて2人きりで会った日。
彼女の住んでいる家までは遠かったのに、遅い時間だったのに、カフェで緊張しながら話をしたなぁー。今でもあのカフェのあの席で目にしていた彼女を覚えています。
思い出の場所でプロポーズすることにして本当に良かったなぁ。
こんなに人が住む街で愛する人に出会えた僕は幸せだ!なんて思っちゃったりします。
そして部屋でも記念撮影。
真夏に着慣れていないスーツを着込んで汗だくになったので、部屋に入ってすぐにシャワーを浴びました。なので、僕だけパジャマ姿!記念撮影だけど、パジャマ姿!
いつもふざけあって笑顔が溢れている僕たちらしい。お気に入りです。
それにしても、レストランでのTシャツ→スーツ→パジャマと差が激しい1日でした。
彼女が撮ってくれたこの写真、すごくいい。やり遂げた男の後ろ姿ですね。
その後も夜景をバックに写真を撮ったりして深夜0時すぎに就寝しました。
こうして僕にとってずっと忘れることのない大切な一日が終わりました。
まとめ「人生で一度のプロポーズ。自分が納得いくまで計画して、勇気を出して実行しよう。」
プロポーズの有無や伝え方は人それぞれ。
「これをやっておけば間違いない!」なんていう正解は無いと思います。大切なのは自分たちに合っているかですよね。
プロポーズの場として僕が選んだ「フレンチレストラン in 夜の美術館」というのは、今の僕が何日もかけて色々と悩んで考えた中で行き着いた計画だったので、僕ができる一番良いプロポーズを実行できたと思っています。
準備がギリギリになったとか下見に行ったら閉館日だったとかいう多少のミスはありましたが僕のベストを尽くすことができました!
今プロポーズを考えている方がこのブログに行き着いてくれて、少しでも参考にしていただける事があったならとても嬉しいです。
今後、家族や友達に「どんなプロポーズしたの?」って聞かれたときには胸を張って撮りためた写真を見せながら色々と語ろうと思います。
そしてまた新たな日々が始まるのです
翌朝、ガタッガタッという音で5時に目が覚めました。
「ベッドの上から窓の隙間を見ていたんだけど、とっても綺麗だから開けたくなったの。」
そう言って彼女がカーテンを開けると外には思わず息を呑むような風景が広がっていました。
東京の街にかかる朝靄、静かな朝焼けに染まる街並み。
今日から婚約者になることができた僕たちは、しばらく会話を交わすことなく美しい風景を眺めました。
この景色も「新たな生活の幕開け」として最高の想い出。
こうしてプロポーズという超大イベントを行った翌日、二人とも寝不足のまま(結果的に婚前旅行となった)タイ旅行 へと旅立ったのでした。
長文にお付き合いいただきありがとうございました!
【追記】
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