必要なときはすぐに取り出せる。
不要なときは自動で隠れる。
そんなケーブルを僕はほしい!
さて、前回までは「綺麗な配線をしよう!」という作業をしていましたが、今回は自動で隠れるケーブルの仕組みを作る作業に取り掛かります。
「使わないときに自動で隠れるケーブル」なんていうものは、身の回りには存在していません。でも僕は欲しいのです。じゃあ考えて作りだそうではありませんか!
使うとき、引っ張り出す。使わないとき、手を離すだけ。これを作りました。
目次
これじゃない
まず考えるのはこういうケーブルクリップですが、これだとケーブルを使い終わってもビローンってケーブルが伸びがままになっちゃいます。良いようで実は良くない。
デスクから落ちはしないんですけどね...。
自動で隠れるケーブルの仕組み
使い終わったら...
勝手にケーブルが消えていく。
だから使わないときはケーブルが見えない。
こちらがその仕組みです。
- ケーブルを離すと、おもりの重みで下方向に引っ張られる。
- 途中のストッパー部分でケーブルが止まる。
...と原理は超単純。単純だからこそ自分で作れるし、複数個作るのも苦じゃないのです。
これはデスクの奥側、壁面に向いているので普段は見えない側です。
まずはケーブルが下に抜け落ちないようなストッパーの仕組みを作ります。
僕は端材を適当にカットして...
この記事で作った配線カバーを加工した部品で固定しました。
ケーブルが抜け落ちなければいいので、針金で小さな輪っかを作るとか、ダンボールで作るなどでも代用できます。
上から見るとこのような感じ。MacBook(旧型のMagSafeタイプ)のケーブルは先端が大きいので抜け落ちません。USB-Cなど先端が細い場合は、ケーブル自体の太さよりは大きく、ケーブルの先のコネクタ部分よりは小さい絶妙な大きさの穴になるように調整するか、USB-Cコネクタ部分に何かを貼り付けて抜け落ちないようにすることで対応できます。
僕のデスクも他の部分ではUSB-Cなどを自動で隠れるようにしていまして、絶妙な穴サイズになるように穴の部分にガムテープを貼って調整しました。
横から見たところ。
次は手を離したら自動で隠れるようにする(さっき作ったケーブルフックの位置に戻っていく)仕組みを作りましょう。
使うのは適切な重量のおもりです!おもりによって、下方向に力が加わるのでケーブルが下に引っ張られて、ストッパー位置まで戻っていくのです。
僕調べでは単一電池の重さがベストでした。上の写真は単一電池に白いガムテープを巻いて絶縁&見た目を整えています。
- おもりが重すぎると、こうやってデバイスにケーブルを接続したときにもケーブルが抜け落ちてしまいます。
- 逆におもりが軽すぎると、手を離しても元の位置に戻っていきません。
その丁度いい重さが単一電池でした。単一電池じゃなくてもいいのですが、小さくて重くて約140gくらいの物があればそれを使えます。釣り用の重りとかですかね。ただ「安くて小さくて重い」で検討するとダイソーで単一電池を購入するのが手っ取り早そうですね。一応電池なので絶縁のために端子部分にガムテープなどを貼っておきましょう。
(重さ具合を調べていたときの写真)
(単三電池2本ではやや軽くて、ケーブルが落ちていかないことがありました)
そうそう、ケーブルが太くて頑丈だと硬さが出てきてしまい自動で隠れません。電池の重さ程度ではデスク裏に落ちていかないのです。感覚的には最近のMacBookのUSB-Cケーブルくらいまでならスムーズに隠れていきますよ。
もう少し単純化したバージョンも作りました。こっちはUSB-Cケーブル用です。
ストッパーを任意の場所に配置するのにセリアの角棒を使いました。結局固定できれば何でもOK!
手を離すと電池の重みでこうなります。
伸縮コードリールを使うパターン
電池をおもりとする代わりに、キーホルダーとして売られているコードリールを使うタイプも考えてみました。でもこの形だと引っ張る力が弱くて自動で戻らないときが多々ありボツになりました。
その後考えたのがこれ。
デスクの端にコードリールを取り付けて、ケーブルの先端にコードリールの紐をつけました。これだと引っ張る力は十分あるので手を離すと元の隠れている位置に戻っていきます。
メリット
- 電池をおもりにした時に比べて、ケーブルを長く引っ張り出せる。
- 構造が単純で作りやすい。
デメリット
- コードリールの力が割と強いのでケーブルを接続するデバイスの重さによっては伸ばしたあとにデバイスごと引っ張られることがある。スマートフォンより軽いデバイスだと多分引っ張られてしまう。
- 引き伸ばしているときにはコードリールの紐もデスクの上に出てくるので見た目が良くない。
- 仕組みを1つ作るのに1つ100円のコードリールが1つ必要。
ということで、ケーブルを長く引き出す必要がある場合(手元での操作が必要なデバイス、例えばPCに接続するペンタブレットとか)はケーブルリールを使用した仕組みを使う。充電ケーブルなどそれほど長さが必要ではない場合は電池をおもりにした仕組みを使うのが良さそうです。
うちのデスクには6箇所の自動で隠れるケーブルがありますが、ケーブルリールにしたのは1箇所だけです。
ケーブル位置がわかるようマークする
自動で隠れるケーブルは自動で隠れます。だからデスク裏を覗き込まないとどの位置から引っ張り出したらいいかが分かりません。
ケーブルが隠れるようにしたことで不便になってしまったワケですね。どうにかしましょう!
とりあえず何かしらのマークを貼っておけば良さそうなので、マスキングテープを切って貼っておくことにしました。(ダイソーの黒マスキングテープは質感が良くて何かと使えますよ!おすすめです)
(■にするか▲にするか迷った)
ひとまず三角マークを貼りました。
これでデスクの奥を覗き込むことなくケーブルを引き出す位置がわかりますね!
手をのばす。
引っ張り出す。
接続する。
使い終わったらケーブルを外すだけ!
「デスクの上を綺麗な状態にキープしたいけど、ケーブルは使いたい」という方は自動で隠れるケーブルの仕組みを作ってみてください。
これで理想のデスクのメイン部分は完成しました。配線を調整する部分が一番工数かかってますね。笑
次回はバックパックを引っ掛けるフックなどを取り付けて、やっとDIY作成プロジェクトは完了となります!