重めの鉄フライパンを引っ掛けても落下しない!今回はそんな仕組みを300円ほどの材料費で作ったお話です。
みなさん最近はいかがお過ごしでしょうか?僕は家で料理をする機会がグンと増えました。無印良品の2サイズの鉄フライパンと、最近購入した中華鍋がお気に入りでめちゃめちゃ使いまくっています。
熱が通りやすくて炒めものもシャキシャキで、表面がカラッとした目玉焼きなんかもつくれて...って鉄フライパンの良さを語りたいのですが、まぁそれは以前の記事でもお読みいただくことにして今回はDIYに関して話を進めていきましょう。
(↓鉄フライパン&中華鍋記事です)
フライパンが落下して、大怪我しそうだった
今回のDIYをするまでは、ガスコンロの前と左側の壁にダイソーの粘着フックを取り付けて、フライパンを引っかかけるようにして置き場所としていました。
鉄フライパンはこんなかんじ。
中華鍋はこんな感じ。
一応フックの耐荷重以下にはなっているけど、実はこれが結構危険でして...壁面に油が残っていたり料理の熱でフックの粘着が徐々に弱まっていってしまうのです。
ふと気がつくとほら。ちょっと浮きかかってますよね...。
何もしていない時にフライパンが落下して傷つくくらいなら良いけれど、下にあるガスコンロで煮物を作っていたり、揚げ物(あんまりやらないけど)をしている時にフライパンが落下してきたら大怪我に繋がります。
「これはマジで危険やわぁ」
粘着フックの緩みに気がついた時に鳥肌が立ちました...。
なので、重いフライパンを引っ掛けても落下しないような頑丈な何かを作ることにしたのです。
さて、ここで我が家のキッチンまわりについて紹介です。右側には以前DIYで作った調味料棚が設置されています。
↑この青いぶぶん。めちゃめちゃ使いやすいです!キッチンが狭くて料理がしづらい僕みたいな環境の人にはぜひともDIYをおすすめしたい。作ったときの様子は過去記事を参照なのです。
今回作りたいのは、この赤い部分↑。
元々ある青い棚の左柱を活用しつつ、棚拡張みたいな感じで作ります。
完成予想図がこちら!赤い部分は現状ではフライパンを引っ掛けるだけだけど、今後必要に応じてフックを取り付けたり、棚板を追加できそうですね。
これは試験段階の様子です。ただ突っ張り棒を取り付けてフライパンを引っ掛けただけ。
このフックで引っ掛けられるなーとか、フライパン2つと中華鍋を引っ掛けるスペースちゃんと確保できるなーとかの確認をしました。
突っ張り棒は(その名の通り)突っ張っているだけなので、粘着フックと同様に、いつか落下する危険性がありますよね。これを落ちないように加工していくのが今回のDIYの見せ所となります。
ちなみに最初は突っ張り棒じゃなくて、木材を横に渡して棚を作ることとか、塩ビパイプを取り付ける方法で考えていたのですが、DIY作業のしやすさとか見た目のシンプルさとかを考えていったら突っ張り棒案に行き着きました。
数時間あれやこれやと頑張って考えた結果の妙案なのです!!!(どやっ笑)
突っ張り棒が落ちないDIY作業を開始
まずは左端に置く木材の長さを決めるために、高さを測りました。
測りづらい場所でも、レーザー距離計を使えば一瞬で測ることができます!80.3cmでした。
使うのは1x4材(ワンバイフォー材)ホームセンターで1.8mで200円くらいで購入できる超安価な木材です。今回は別のDIYで使った残りを使用しました。
端っこを壁にくっつけて、レーザー距離計で壁からの距離を測っていって80cmになるところで木材をカットします。
80.02cm。
カット線を引いておきます。ワンバイフォー用の定規が便利。
ダボ切り用のこぎりでちゃちゃっと切断しました。
カットした木材をはめてみたところ。
じゃ...若干斜めになったけどまぁ良いでしょう。目立たないですし...!
突っ張り棒を入れてみる。
うん、いい感じ!
でもまだ突っ張り棒は単に突っ張っただけなので落ちる可能性があります。
ここからがポイント!
突っ張り棒が落ちないように支えを作ろう
フライパンを引っ掛けた突っ張り棒が下に落ちようとする力を支えるように、左右の柱に木材を取り付けます。
今回は上の図のピンクのように丸い穴を開けた木材をつけるようにしたけど、見た目にこだわりがないなら青いやつみたいに四角い木材を取り付けておくだけでも良いと思います。
ホールソーという円形を切り出すやつを使います!
電動ドライバーにセットしたら...
ッポン!
適当な木材に2つの穴を開けておいて...
真ん中あたりでカット!(穴の位置は適当、だいたい真ん中)
これで突っ張り棒を支えることができるのだ!
試しに配置してみるよ。
よしっ!
よしっ!
フライパンを引っ掛けてみる。良い具合です。(まだ小さい木材を柱に固定していないので、突っ張り棒だけで突っ張っている状態)
作業途中には、頻繁に完成予想を確認してみるのが大事。色を塗って固定してから不具合を見つけた...なんてことになると無駄な手戻りですもんね。
ちょっと待てよ。この木材の色だと、右の棚とか黒いフライパンには似合わないぞ。ということで自分色に染めていきましょう!
ワンバイフォー材をウォールナット風に染める
リビングの端っこに作業用のビニールシートを大きく広げておきます。跳ねた塗料が壁紙につかないように注意しましょう。というか、できれば外でやりましょう。
今回使うのはポアーステインという着色剤。木材に色を付けるためのものなので、これを塗った後にはニスを塗る必要があります。
(ちなみにさっきの木材カットの時に手をケガしました。ちょっとヒリヒリする程度なので大丈夫大丈夫痛くない痛くない。...軍手もしなきゃですね)
適量をカップにとって...
バーっと塗りたくっていきます!
一度塗って15分程経ってからもう一度塗ったあとはこんな感じ。真っ白なワンバイフォー材がちょっとだけリッチな質感になりました。
このまま数時間放置して乾いたら水性ウレタンニスを塗っていきます。
これこれ!つや消しがオススメですよ。
ウレタンニスそのままだとネチャっとして塗りづらいので、少しだけ水で薄めることにしました。割合としては、ウレタンニス100に対して水10くらい。塗って10分くらいで乾いたら二度塗りします。(ちゃんとやるならもっと時間をあけて、一度目が完全に乾いてからのほうが良いとは思うけど、さっさと作り上げたいから待ちきれない...!)
小さい部品も同様に塗りましたー!
ステイン+ウレタンニスでこんな仕上がりに。ほらテカっている部分がマットでしょ?高級感あるでしょう?
超分かりづらいですが、中央に水滴を垂らしてみました。ウレタンニスを塗ったことで多少は水を弾くようになっています。
お次は突っ張り棒の塗装をしていきましょう。
突っ張り棒もアイアンペイントで鉄棒風に仕上げるぞ
新しい塗料として、アイアンブラウン色のアイアンペイントを買ってみましたー!塗料の伸びが良いので、200mlでも結構塗ることができます。
(ちなみに色違いのブラックのアイアンペイントはこの記事で使っているので、仕上がりの参考にどうぞ)
そうそう、突っ張り棒に塗料が乗りやすくするために、先にミッチャクロンをふりかけて乾かしておきました。表面がちょっとネチッとした感触になります。これを掛けておくと塗料はがれも防止できるらしいスグレモノです。
塗るために用意するのはスポンジです。僕は激落ちくんスポンジしかなかったので仕方なくこれ使ってますが、塗っていくとスポンジが小さくなってしまうので普通のスポンジがおすすめなのです。
ザラッとした質感が残るように、ポンポンと叩きながら塗っていきます。結構雑で大丈夫!
一度塗り終わったところこうなりました。一部は突っ張り棒の白色がまだ見えているけど、そこは二度塗り時にカバーできるので一度塗りは大胆でOK!
乾いた後二度塗りした結果がこちらです。
表面がザラッとしあがりましたねっ。
光が当たると本当に銅のパイプっぽく見えて素敵。やったー!いい塗料買ったなぁ。
アイアンペイントを使うたびに思うけど、家中のダサいプラスチック小物をぜんぶ塗ってしまいたくなる!
いよいよ組み立てです
ワンバイフォー材で作った柱を左に立てまして...
小さい木材部品を突っ張り棒に通してから、つっぱらせます。
あっ、木材にネジの下穴を開けておくの忘れてたー!
塗装してからの穴作成に...先にやっときゃよかった笑
ネジは2箇所で十分かな!
改めまして...ネジで柱に取り付けます。
こんな具合になりました。
出来上がりがこちら!フライパンを掛けていないと超シンプルですね。何を作ったのかよく分からない見た目ですね。
突っ張り棒の突っ張り力と、小さい木材+ネジによる支えが効いているので、鉄フライパンを引っ掛けても落下する危険性がグーーーーンと減りました。
フライパンを引っ掛けるのには、ダイソーで買ってきたアイアン風S字フックを使います。
フライパンを取る時にS字フックが落ちそうだなと思って...
でっかいプライヤーでS部分を狭めようとしたけど全然曲がらなかった...。ちなみに、頑張って曲げなくても、その後S字フックが落ちることは無いので買ったときのままで良かったです。
がんばったー!完成したー!
自慢させてくださーい!
鉄フライパンと柱と突っ張り棒の色がマッチしてますよね...!
↑色を塗る前のテスト段階ではこれですよ。これじゃいかにもって感じだったけど!
ほらほらー!かっちょいい!
このDIYをしてから1ヶ月以上使っていますが、めちゃめちゃ使い勝手良いです!
料理のテンションも上がります!うちの賃貸マンションは築年数が何十年も経っていて、かなり使いづらいキッチンだったのに...ついにここまでできたなぁー。しみじみ。
料理を作りやすいように動線を考えて、しかも悪目立ちしないシンプルな見た目を目指しました。作りはシンプルだけど、このワンバイフォー材+突っ張り棒の案は大正解だった!
家でやることがないなーってダラダラ過ごしてしまいそうな日には、普段家の中で不便に感じている場所を改善するようなDIYに着手してみてはいかがでしょうか!
以上「ガスコンロ上にフライパンを安全に掛けられる棚を作ってみた」というお話でした。