令和の10連休で奥さんの実家に連泊させてもらったお話も今回で最後です。
「私は今、茨城県にあるひたち海浜公園に来ています!(見てくださいこの人混み!)」と朝のテレビで中継が行われるほどの、連休中大混雑メジャースポットに行ってきました。若者がディズニーリゾートに集うのに対して、こっちは若者以外が集う場所。
勇敢にも、連休中に国営ひたち海浜公園に行こうかなと思いついた方への情報提供記事として読んでいただければと思います。
渋滞から始まる旅
自宅を出て高速道路で順調に向かってきました。そして9時50分、ひたち海浜公園出口まで500mのあたりから渋滞です。駐車場に付いたのが10時30分。ちびちび動くのが40分ほどでした。といっても、今回は僕の奥さん、お義兄さん、僕という3人での旅なので、僕は後部座席で借りてきた猫のようにピシッと外を眺めているだけなので楽なのですが。
そもそも奥さんの実家にある車なので、僕が運転のお手伝いをしたくても保険の関係でNGだったんですよね。同じ理由で奥さんも運転不可。となるとどれだけ大渋滞でもお義兄さんしか運転できないという...ありがとうございます!実は東京に戻ってきてから知ったのですが、1日だけの車保険というのがネットで申し込めるらしく、帰省したときに実家の車に乗ることを想定した保険とのことです。1日あたり500円ほどなので「今日は旅に出るぞ!」という時に活用できそうですよね。どれだけ気をつけていても高速道路を逆走してくる車や煽ってくる車もいる現状なので任意加入保険なしで運転するのは怖すぎます。
ということで、駐車場に到着したのですが...怪しい空模様。
海上に向かって伸びる黒雲。これがハリウッド映画で出てきたら「このあとハリケーンで牛が飛ばされるな」とか「悪の異世界から魔王が降臨するな」とかいう展開を想起させるフラグとなるやつですね。
とはいえここは現実世界。超能力がなくてもスマホを見れば雨雲レーダーを確認することができます。どうやらあの雲は海の方に流れていくようで酷い雨が降ることはなさそう。
「雨雲レーダーによると傘を持っていかなくても大丈夫そうですよ!」と僕は言いました。
雨です。雷が鳴っています。土砂降りです。
「あー、すみません、雨雲読み違えたみたいです〜...」
券売機前の屋根があるスペースに避難して10分ほど待機しました。
晴れた!よかった!
雨上がりの後の自然って活き活きと輝いていて、緑の香りが広がっています。いやぁ雨降って良かったですね。(違うか)
突然しゃがみこんでカメラを構える僕の奥さん。
雨宿りしていたてんとう虫を撮っていたらしい!よく見つけたね。
朝市のディズニーを思い出しました。ファインディング・ニモのアトラクションのファストパス待ちの行列みたいだ。
ちなみにひたち海浜公園は茨城県の東端にあります。
これが有名なネモフィラの丘!
園内をしばらく歩いてたどり着きました。青いのがネモフィラという花です。
一つ一つは小さいんだけど、数万株が集まることで青い絨毯のようになっています。この青はネモフィラブルーとも呼ばれているらしい。
それよりなにより気になるのは混雑具合。
これですよこれ。まるで万里の長城。80%くらいは日本人観光客なんですけどね。
綺麗な花を撮ろうとしても、どうしても人が映り込んでしまいます。「無人の大地を撮るためには早朝に来て、開演時間に最前列に並んで、開演と同時にダッシュでここまでたどり着く」そんな苦労をしないとパンフレットにあるような写真は撮れないようです。僕はそこまで花に対しての欲求がないので頑張ることはできませんが...。(逆に、先日の浅草寺のように深夜に人が少ない観光地を撮るのは好き)
そんな人混みの中、今回のひたち海浜公園でのベストショットがこちら!
なんだか西洋美術館に飾ってあるような構図じゃありませんか。後ろの雲も水平方向に流れていてバランスが良い。
ほら!このまま壁に飾っておけそうでしょ。
画像加工アプリでちゃちゃっと絵画風にしてみただけですが、立派な額縁に入れて美術館に置いておけば「ほぉぉー」と眺める紳士淑女が現れそうです。
あの人混みの丘を登るのは断念して、チューリップを見に行くことにしました。
途中、いちごシェイクで水分補給。僕は知らなかったんですが、このサザコーヒーって言うお店は有名店らしいのです。調べてみると1942年創業で、ここ茨城県ひたちなか市に本社があり、東京駅のKITTEにも出店しているとのこと。なるほど、いちごシェイクが美味しいわけだ。(コーヒー関係ないんだけどね!)
春はチューリップも美しい季節。どの花見てもきれいだなー♪
いろんな色があるけれど、この優しいピンクが気に入りました。かわいいよね。
広角レンズをつけたカメラを三脚につけて、さらに手を伸ばして高所から撮ってみたのがこちら!よくもまぁこんなにも植えて育てましたね。すごいです。点々としていて上からの撮影は映えませんが。
奥さんが「うんちかと思った!」と言いながら撮っていたのは地面に落ちた松ぼっくり。
ということで、ひたち海浜公園を後にしたのでした。
まだまだ見ていない場所はたくさんあるし、原っぱもあるし、遊園地もあるので一日中楽しめるけれど今回のところはサラッと退却。
那珂湊おさかな市場へ!
のどかな田園風景を眺めながら、那珂湊おさかな市場という場所へ向かいます。ひたち海浜公園から8kmの場所なのですが...
渋滞渋滞大渋滞。8km移動するのに90分かかりました。
途中、とある交差点で右からも左からも割り込んでくる状態(しかも地元ドライバーは運転が荒い人がおおいらしい)となり、「おいおい、それは無理だろう」「道塞いじゃってるじゃん」というカオスな渋滞に。あぁ、僕はこの状態では運転できなさそうだ。ズルして割り込んでくる人をうまくブロックするように前の車とギリギリの車間距離を保つっていう...考えただけで疲れました。ありがとうお義兄さんドライバー。
やっとの思いでお魚市場に到着。
あれだけの渋滞なのでここの人混みもすごくてですね、すべての店に行列&15時過ぎていたので閉店する店も多々ありという状況でした。
屋台形式の店なら10分程度並べば購入できそうだったので、奥さんは貝の浜焼き(というのかな?)を購入。
えーっと、僕は貝が(特に焼いた貝が)苦手なので見守るだけ。ホカホカしていて見た目は美味しそうなんですけどね。貝のエイリアン部分が気持ち悪くて...。
僕が食べられそうなものとして、たこ焼きを買いました。普通のたこ焼きじゃなくて、中にイイダコが丸々一匹入っているたこ焼き。本来は頭とか目とか食べるのも苦手なのですが、「これは普通のたこ焼きだ。ただ、身が大きいだけだ」と自分に言い聞かせてむしゃむしゃと。リッチなたこ焼きって感じで美味しくいただけました。
帰路
お魚市場を出て、自宅へと戻るのでした。
車内から夕日に照らされる風景をぼーっと見つめます。
普段会社にいるときは想像もしないような、穏やかな風景が広がっているんだなぁ。こういう自然に囲まれたところに住んでみたいなぁ。あぁでもやっぱり都会の夜景もいいんだよなぁ〜。(などと考えているうちに夢の中へ。そのまま後部座席で1時間爆睡した僕。あれ、行きの緊張感は何処へ。笑)
こうして渋滞、行列、混雑、渋滞、混雑を体験することでGWらしい(?)過ごし方を楽しむことができました!
普段僕が計画するときは「できるだけ混雑を避ける」という旅にしがちなのですが、たまには混雑に参加してみるのも良いですね。ほら、旅行から帰ってきて「やっぱり家が一番だね」ってなるみたいに再確認できますし。
ということで、以上「GWの混雑の中、ひたち海浜公園のネモフィラを見てきました!」というお話でした。